ネットショップのための宅配会社を選ぶ

宅配会社選び ネットショップの商品配送

ネットショップではHPを運営するだけでなく、商品をお客さんに届けるという大切な役割がありますので、配送会社選択も大切な事項です。

ほとんどのネットショップでは、ヤマト運輸佐川急便日本郵政の3つから選ばれることが多いでしょう。

大きな荷物やB to Bの商材を扱うところでは西濃運輸などを選ばれるところもありますが、一般のお客さんからすると前出の3社以外だと、え~、なんで?と不安にさせてしまうかもしれません。

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配送会社を選ぶポイント

配送会社を選ぶポイントは、配送サービスの速さと正確さ、送料をどれほど割引してもらえるのか、配達員のマナーなどが重要になります。

送料が高く、その分をお客さんに負担してもらう際には、送料が高いというだけでお客さんに敬遠されてしまうことがあります。

また、送料が安くても配送がいい加減であって商品が壊れてしまったり、予定通りにお届けできないのではお客さんに迷惑をかけてしまいますし、クレームにつながります。

そこで、送料とサービスのバランスを保ちながら、どの会社にするか慎重に選んでください。

 

サービスの良さで選ぶヤマト運輸

サービスの良さで選ぶのであれば、ヤマト運輸が一番好評でしょう(メール便除く)。

どの会社でも配達員がその会社の顔になりますので、各地の配達員の応対によってはヤマト運輸が一番とは感じられない方もいるかもしれませんが、業界的は、サービスといえばヤマト運輸が一番に挙げられると思います。

商品が到着するまで良いサービスを提供したいというお店、たとえば、高価な商品や贈り物などを扱っているお店は、送料が高くてもヤマト運輸を選ぶ傾向があります。

地域にもよりますが、比較的、支店が多いので、お店側としては荷物が持ち込みやすいでし、お客さんが荷物を支店に取りに来やすい環境があると思います。また、コンビニで荷物を出すことも出来ます。

小さいショップでは割引がそれほど期待できないのですが、クロネコメンバーズになることで、10~15%の割引をしてもらえます。詳しくは、クロネコメンバーになって送料を安くしようをご参照ください。

 

利用しやすい郵便局

利用のしやすさで言えば、日本郵政(郵便局)があげらると思います。

日本郵政については、地元の郵便局という親しみから誰でも利用しやすいものです。

個人でネットショップ始められる際には、商材にもよりますが、地元の郵便局から始められるのが一番荷物が出しやすいと思います。

ゆうパックは、各支店や提携コンビニに荷物を持って行くと送料割引があります。

郵便局はどこにでもあるというくらい、支店がたくさんありますので荷物が持ち込みやすいですし、お客さんが荷物を取りに行きやすいでしょう。

日本郵政の場合は、一度配達に行って不在通知をポストに入れた後、お客さんから連絡がない限りあまり動かないようです。

荷物をお店に返送する直前に、もう一度だけ配達に行くことになっているようですが、1週間以上経って保管期限の終わり頃に配達に行っても、受取ってくれるお客さんは少ないように感じます。

無難な選択で、お客さんからのクレームが少ないというのも郵便局の特徴かもしれません。

 

送料の安い佐川急便

送料の安さで言えば、佐川急便の割引率は他社に比べて魅力があり、一時期、ネットショップの多くが佐川急便を使っていた時期がありました。

送料値引きによって、佐川急便の荷物取扱数が急速に伸びた時期がありましたが、近年では送料の安さだけでは選ばないネットショップが増えていて、かつての勢いは無いように思います。

佐川急便の配送状況には、地域差に開きがあるようで、配達数の少ない地域では契約の配送会社に委託していることがあり配達の遅れがあります。

近年ではだいぶ改善されているようですが、以前は配達員のマナーが悪いという話題が多く上がっていたこともあって、お客さんによっては敬遠する方もいます。

お客さんの方でも、佐川急便は多少サービスが悪いが送料が安くなるならOKみたいなところがあるので、ある程度のことは許容範囲でお許しいただけるのかなというところがあります。でも、クレームに繋がり、ショップ側の負担になる可能性も多分にあると思います。

お店によっては、通常は佐川急便で配送して、送料が高くてもヤマト運輸にして欲しいというお客様のために、オプションでヤマト運輸の配送を選べようにしているお店もあります。

どの宅配会社でも集荷は行ってくれますが、急ぎの場合は支店や提携のコンビニが近くにあると便利です。その点、佐川急便は支店の数が少なく、コンビニで荷物を出せないなど、不便に感じることもあるかもしれません。

 

配達率の高いヤマト運輸

確実な送達という意味では、ヤマト運輸の評価が高いと個人的には思います。

ヤマト運輸は、不在通知を投函した後も、次の日もその次の日もというように、不在であれば連日のように配達に行くようです(配達員や地域差があります)。

住所が不確かなときや配達しても不在がちのお客さんがいるときにはお店にも連絡してくれるので、お店からお客さんにメール連絡することで、最終的に荷物を受け取ってもらえたことが何度もあります。

ヤマト運輸のホームページでは、会員専用ページがあり、配達前の荷物でも配達日時の変更が簡単にできます。また、不在の時の再配達でも、このシステムが使えるため非常に便利です。

郵便局や佐川急便でも同様のサービスが行われていますが、ヤマト運輸の方がシステム的に常にリードしており利用しやすいと思います。

 

送料の値引き交渉はできる?

送料の割引についてですが、実績がない時点では直接交渉しても、どの配送会社でも送料割引はなかなかしてくれないと思います。

ネットショップが増えたことで荷物が激増して、宅配会社が疲弊するようになりました。そして、2017~2018年ごろから宅配便の送料が値上げされるようになりました。

個別のショップに対しても、今までは値引きしてきましたけどもう止めます!と宣言されることもあって、多くのショップから不満が出ました。送料を値引きをして契約してもらうという、一昔の商いとは変わってきていると感じます。

ただ、大口で契約している会社は、引き続き割引料金が適用されることがありますので、そういった会社の加盟店になることで割引料金を利用させてもらう方法があります。

BASE・メルカリ・ヤフオクなども大口契約になっているので、これらの会社を通して販売をすることで安い送料で送ることができます。

荷物を倉庫に預けて発送を代行してもらう場合、その倉庫で大口契約をしているので送料が安くなることがあります。送料が安い分、荷物発送の代行手数料を払っても、自分ですべて行うケースと比べて大して金額差が無いことがあります。

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個人ショップの場合は、大手企業のサービスを利用させてもらった方が、手軽に送料を安くできると思います。

一部、月額の契約料など送料以外にも料金が生じることがあって、出荷数が少ないと逆に割高になってしまうことがあります。

また、代引き配送が契約に含まれる場合、お客さんが支払った代金は、宅配会社→契約会社→自分のお店というように支払われることになります。もし、その契約会社にトラブルが生じた場合、代金の入金が遅れたり、最悪、入金されない可能性がありますので注意が必要です。

小さなネットショップでまだ開店したばかりであるような場合は、前出のような大口契約している会社の加盟店になって、実績を積んでから、そのデータを元に独自に宅配会社と交渉してみるといいかと思います。

まずはこつこつと荷物を出して、担当者さんに荷物をいくつ出したらどれくらい割引してくれるのか聞いて、それを目標にしてやっていきましょう。

しかし、一昔前と違って、宅配会社では取扱荷物を減らしたいくらいに忙しいようですから、現状は難しいように感じます。

それでも、宅配会社の支店によっては契約数を増やしたいときがあるようで、この辺りは運ですが聞いてみないと始まりませんので、たくさん発送できるようになったら支店や担当者さんに聞いてみてください。

 

見えないコストも考慮する

多くのお客さんが一度目の配達で荷物を受取れずに、再配達を希望されます。

ヤマト運輸と郵便局では、再配達が依頼しやすいシステムや環境が整っています。支店が多いので、最寄りの支店で受取ってくれることも多々あります。荷物が返送される率が低いので、お店としてはとても助かります。

また、ネットでのシステムが整っている以外に、電話連絡がしやすいという点も大切になります。お客さんが宅配会社や配達員に電話して繋がらないとき、ネットショップに電話をかけてくる人が少なからずいます。

お店に電話を頂いても、結局は宅配会社に取り次ぐだけで、大したことはできません。宅配会社の代わりに電話番をしているようなもので、単に時間を取られるだけです。電話対応をしっかりしてくれる宅配会社を選びたいところです。

配達員の態度が悪かったり、配達日時を無視して不在票を入れていくような配達員がいる会社では、お客さんに無視されて配達できないことがあります。

各社では取扱荷物の量がキャパシティを超えてしまうことがあり、下請けの会社が配達をすることが増えていて、サービスの評価は地域によって異なることもあります。

安い送料につられたり、トラブルの多い宅配会社と契約するとお店の負担が増します。

荷物の配達にはこういった見えないコストがありますので、送料の安さだけで選ばないで、丁寧に、そして、正確に配達してくれる宅配会社を選ばれることをお勧めします。

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