ドロップシッピング詐欺に気をつけて

ドロップシッピング詐欺 ドロップシッピング・アフィリエイト

在庫を持たずに販売できるドロップシッピングでは、簡単&高収入を約束するような宣伝で、高い契約金や手数料を騙し取られてしまうケースがありますのでご注意ください。

~ドロップシッピング詐欺被害のニュース~

ドロップシッピング詐欺被害、数百人7億円か (日本経済新聞2012/3/4より)

ホームページ企画会社「サイト」(東京・台東)によるドロップシッピング(DS)を巡る詐欺事件で、逮捕された同社の実質的経営者、吉田実(本名・権成謙)容疑者(41)らが、契約金名目で数百人から計約7億円を集めていたとみられることが3日、捜査関係者への取材で分かった。(中略)

同課によると、DSの契約者は85万~300万円の契約金を支払い、家電などの販売サイトを開設。商品はサイト社側から購入者に発送すると説明されていたが、同社側は「在庫がない」などとしてほとんど発送していなかったという。 

実質経営者ら2人に懲役6年実刑判決 ドロップシッピング詐欺 (日本経済新聞2013/2/21より)

個人が業者に代わりインターネット上で商品を宣伝、販売する「ドロップシッピング」(DS)商法を巡る詐欺事件で、東京地裁は21日、詐欺罪に問われた企画会社「サイト」(東京・台東)の実質的経営者、吉田実(本名・権成謙)被告(42)と同社社長、渡辺秀之被告(41)にいずれも懲役6年を言い渡した。検察側は吉田被告に懲役10年、渡辺被告に懲役8年を求刑していた。

ドロップシッピングに限らず、ホームページの運営を代行してくれて、そのサイトで「商品やサービスが売れたらあなたにお金を振込みます」といった美味しい話は、危険があるという警戒感を持っていたほうがよいでしょう。

自分でホームページを作るのが面倒、ネットで集客なんてどうやればいいのか分からない、といったような方が、誰かが全部やってくれて、自分は契約金と運営費を払えば儲かるみたいに思っていると痛い目を見てしまうと思います。

ネットショップ運営代行で気をつけることのページでも書きましたが、代行運営に必要な経費として上げられるのが、ホームページの作成や運用代行、ドメインやウェブサーバーの管理維持費、宣伝広告費、SEO対策費などです。

これらを代行でやってもらうと、詐欺ではなくても、結構な料金が発生します。

当然、詐欺でやっているところは、こういったことにまじめに経費を使いませんから、ホームページはしょぼいもの、集客宣伝はしないくても毎日頑張ってやっていると嘘を言うというのが定番です。

 

悪質なドロップシッピング会社では、契約金が10万円~300万円というように様々ですが、最初に払った金額で儲けが約束されているような話になっていることがあります。

たとえば、契約金で10万円を支払った場合、毎月1~3万円の収入が見込めます。100万円を支払った場合は、毎月10~30万円の収入が見込めます。結果、一年で大体元が取れますよ!・・・といったような甘い話です。投資だったらすぐに詐欺って分かりますよね。

でも、ドロップシッピングという一般の方にとっては未知でありながらも、儲け話だけが先行している商売では、簡単に騙されてしまう方が結構いるようです。

商売の形態がドロップシッピングなので、一応、メディアなどではドロップシッピング会社と呼んでいますが、必ずしもその詐欺会社のホームページを見るとドロップシッピングという単語が出てくるわけではありません。そのあたりも巧妙です。

 

契約後も運営費等がかかって、「そのうちに売れますよ」「今、弊社スタッフがあたなのお店の宣伝を頑張ってやっていますから、もう少し待ってください」みたいな言葉を繰り返し聞かされて、結局は売上げはほとんど無し。

少し売上げがあっても、「さくら」のお客からのもので、いわゆる契約を繋げるためで、実際の注文ではないことがあるそうです。

本来、ドロップシッピングで稼げるのは、手数料などを除いて、売上の10%前後でしょう。

悪徳業者の中には、報酬を大きく設定しているところがあります。1つの商品が売れたら、売上の30~50%があなたの報酬になりますといわれると嬉しくなってしまうかもしれませんが、そこまで報酬が高いとなると価格設定や報酬率がおかしいと疑った方が無難です。元々支払う気はないので、いくらでもいいのかもしれまえせん。

 

全く売れないで、支払いばかりであれば、暫くしてこれはおかしい、詐欺かも?と思い始めるでしょう。

しかし、少しでも売上がある状況であれば、期待を持って契約を継続してしまうことがあります。

一例として、ドロップシッピングで契約料を100万円支払って、月々1万円の手数料を支払ったとします。

ドロップシッピングの報酬を売上の10%と仮定して、月に3000円分の商品が売れたとき、自分の取り分は300円になります。もし、月に30万円売れたとしても、30,000円くらいの収入ですから、契約金の元を取り返すには先の長い話になります。

当然、商品が売れて無くても、データ上でこういった作為的はことはできます。元々、詐欺なんですから、商品なんて在庫にないのでしょう。

「今月1個売れたから、来月はもっと売れるかもしれない」と架空の売上データで淡い思いいだかせて契約を継続させるわけですが、実際には大部分の金を取られているだけです。

 

ドロップシッピングで入会金や会費が10万~100万円というのは、もうその時点で回避した方がいいでしょう。

月額は数千円から1万円までで、解約はいつでもできるという大手ドロップシッピングであれば検討してみてもよいと思います。詳しくない段階で、誰かにすべてを代わりにやってもらう、代行での方式やめた方がいいです。

 

この種の詐欺は、ある程度稼いだら計画倒産しているようです。

国民生活センターにクレームが上がって、警告や調査が入るようなことがあれば、さっさと倒産して逃げてしまうと思います。

裁判をやっても、詐欺会社は契約金等を返せない状況にしてしまうんです。

このような被害に遭わないように、「簡単に儲かる」といった商法や教材等には手を出さないことをお勧めします。

ネットで稼ぎたいと思ったら、簡単に何十万、何百万が手に入るといった儲け話にのせられないで、一日500円を稼いでみましょうのページでお話したようにこつこつ堅実にやってみてはいかがでしょうか。

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