ネットショップの仕入れは海外から始めよう

海外通販 ネットショップの仕入れ

ネットショップを始めるときには、販売する商品が必要です。どんな商品を選ぶかは難しい選択ですが、一つとして輸入品を扱う方法があります。

私が初めてつくったのは輸入品のネットショップでした。アメリカから仕入れて、日本のお客さんに提供する。これがとても面白かったです。

日本で全く販売されていないというわけではありませんでしたが、アメリカで販売されているほどの種類が無かったり、日本での定価がめちゃくちゃ高かったんです。

日本の定価の半分くらいで売っても十分利益が出たので、ガンガン売りました。10年くらいは売っていました。

でも、その後、同じようなことを始めるネットショップが増えたり、日本での定価も下がるようになって、以前ほど勢いはなくなりました。それでも、そのお店で稼いだ資金で、新しい事業にも進むことができました。

輸入品は小さなお店でもチャンスがすごくあると思うので、メリットとデメリットを少しご案内したいと思います。

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輸入品を扱うメリットその1:扱っているお店が少ない

海外のサイトを見ると、色々面白い商品、可愛い商品などたくさん販売されていて、日本では余り売られていない商品が数多くあります。

それらを日本のお客さんに紹介してあげる。これはとっても楽しい仕事になりえます。

お店づくりの際には、日本では売られていない、または、扱っているお店が少ないことを確認してから輸入することが前提です。

小さなお店が成功していくには、他の真似をするより、ニッチなマーケットを開拓していくのが一つの成功方法というのが私の持論です。

国内で流通しすぎている商品よりも、珍しくてある程度の需要がある商品を見つける方が、他店との価格競争に陥らなくてすみますし、ファンや固定客を得やすいので、長い目で見て商売が続けやすいと思います。

輸入品を扱うメリットその2:海外で買うと安い!

為替の影響もありますので、常に安いとは言い切れませんが、基本、海外から購入する場合、日本の卸さんから買うより安いケースが多々あります。

極端な話、海外で定価で買っても、日本では輸入品(特にブランド系)が高く販売される傾向があるので、利益を上乗せしても売れてしまうことは珍しくありません。

前出で、商社で扱われていて国内に広く流通している商品は競合が多すぎで止めた方がいいとお話しましたが、商社を介するより、自分で輸入した方がかなり安くなる場合は、商売として成り立つ可能性はあります。

日本で販売されていない商品の場合は、ある程度、自分で値段を決めることができます。

ぼったくりはやめた方がいいですが(お客さんは無知ではないのでそのうち評判を落とします)、海外で安く仕入れて、それなりの価格設定をして売れば、たくさんのお客さんに喜んでもらえるでしょう。 

輸入品を扱うメリットその3:少ないロットから購入可能

卸業者にもよるので一概には言えないのですが、アメリカのケースでいえば、少ない個数でも卸価格で売ってくれる会社がたくさんあります。

日本の場合は、発注量が少なくても売ってくれる卸さんはありますが、卸値がそれほど安くないことが多いと思います。

誰でも仕入れられる卸サイトには注意!でもお話しましたが、一般のお客さんが買うときのまとめ割引くらいで、実際の卸値とはかけ離れたものだったりします。

個人商店の場合は、商社さんに相手にされないことも結構あります。基本、購入する数が少ないと売ってくれないんです。

ブランドイメージというものを大切にしているところもあって、ある程度の規模のお店や会社で販売してもらわないと、その海外ブランドイメージが下がってしまうことを危惧している会社もあります。結果、敷居が高くなって、個人ショップには商品を卸してもらえません。

そんなときは、海外から直接買い付ければ自分たちでも販売することが可能になります。

輸入品のデメリット1:保証や修理が受けられない

国内に代理店ネットワークのある海外メーカーやブランドでは、並行輸入品(日本の商社や代理店を通さず海外から直接輸入したもの)を排除しようとする動きが強く、並行輸入品は国内で修理してもらえない、保証が適応されないなど、販売が難しいことがあります。

並行輸入した商品は、国内代理店が売る正規品と同じと装って販売することはできません。商品は同じでも入手ルートや保証などが異なるため、消費者に誤認や損失を与えてしまう可能性があります。

大手ショッピングモールなどに出品する際には、並行輸入品はしっかりと明記することが求められることがあります。

お客さんが国内向けの正規品と誤解して購入した場合、国内で修理を受けられないことからクレームに繋がったり、国内代理店が知ることになると法的な問題に発展する可能性もあります。

輸入品のデメリット2:送料と関税がかかる

アメリカや中国など海外から輸入する場合は、送料と関税がかかります。特に大きなサイズの商品は、商品本体の価格より送料の方が高くなることがあります。

このため、予め送料と関税を含めて試算して、利益が出せるか考えておく必要があります。

海外では安く販売されていても、送料と関税が加算されると、日本の卸値と変わらない、または、それ以上になってしまう場合があります。それでは、価格的なメリットは失われてしまいます。 

輸入品のデメリット3:修理保証が必要なものは扱いが難しい

精密機器や電化製品などは、国内で修理を行うのが難しい場合があります。商売を長く続けていこうと考えたとき、売りっぱなしではお客さんの信頼は得られないでしょう。

予め国内で修理が可能なのか、海外へ送って修理を行う場合はどの程度の手数料が必要なのか、パーツの取寄はできるのかといった下調べが必要だと思います。

昨今は、輸入品販売が増えてきたことで、お店側では修理はできないことを明記して販売するところがあります。お客さんの方が知識があって、修理できそうなお店を知っていたり、自分で修理するといったDIY的な風潮もあるので、販売方法を考えれば不可能ではありません。

安いものであれば故障してもお客さんが諦めてくれる可能性がありますが、最初は修理やアフターサービスが必要ない商品を選んだ方が無難かもしれません。

輸入品のデメリット4:偽物やコピー品をつかまされる可能性がある

一流ブランドの商品を安く仕入れられたと思ったら、実は偽物だった!というのは、珍しい話ではありません。

中国などから有名ブランドの偽物を輸入販売している業者が摘発される事件が結構ありますが、これはやってはいけないことです。

商品知識が乏しいと偽物を掴まされてしまう可能性がゼロではありません。訴えられてから知ったのでは遅いです(ほとんどが確信犯だとは思いますが)。

中国の会社では、他のメーカーやブランド品をコピーしているのに、自社開発の製品といって販売しているケースが結構あります。中国国内では流通できても、日本では違法になります。

中国からの輸入に関しては、アクセサリーなどを50円で仕入れて、日本で1000円以上で売っているなんてことは珍しくありません。中国からの輸入品は、日本では正規の価格が分かりにくいです。そこが販売側の旨味でもあるのですが・・・。

中国の輸入品は、安く仕入れて高く売るという商売の王道がしやすいです。特にアクセサリーや洋服関連はネットショップやフリマで扱いやすく、資本も少なく始められるので、その系統のお店が増えているようです。

しかし、安い商品が作れる理由には、他社の技術を許可なく使っていたり、有名ブランドのデザインを勝手に模倣していることもあります。そういったことを知らないで(知らないふりをして?)、国内のアマゾンや大手ショッピングモールに出品して、アカウント停止や退店に追い込まれるケースがあとを絶たないそうです。

中国からの輸入では、安さだけに惑わされないで、しっかりした業者や入手ルートを見つけることが必須でしょう。 

輸入品のデメリット5:商品のクオリティが低いことがある

日本と海外では商品のクオリティーが異なるため、多少のキズなどは諦めないといけないことがあります。

返品や交換が必要になると、海外への発送料などコスト高になってしまい利益を圧縮してしまいます。

同じ商品でも、日本の商社向けにはクオリティの高い商品を出していて、その国で流通しているものはクオリティが低いことがあります。そうなると直接買い付けても、日本で商社経由で売られている商品と同じと思って買ったお客さんからクレームがくる可能性があります。その辺りの調査も必要です。 

輸入品のデメリット6:外国語でのやり取りが必要になる

海外から輸入しようと思ったら、基本、現地の言葉が話せる必要があります。海外展開している卸会社では、英語で連絡のやり取りができるようになってきていると思いますが、外国語が一番のネックになって輸入できない方が多いかもしれません。

昨今は、海外の卸サイトでもショッピングカートを使った販売方法が多く、発注するのに会話する必要は余りないと思います。

ただ、発送方法や利用規約などはしっかり確認しておきたいので、AI翻訳機や翻訳アプリを使ったり翻訳会社に依頼して訳してもらい、誤解のない取引をした方がよいでしょう。

昨今人気のあるAI翻訳機のポケトークは、海外での買付で通訳代わりに使ったり、カメラで文字を読み取って訳す機能があるので、海外との取引で便利なツールになると思います。

メールでのやり取りが必要なときは、ココナラのようなサービスで格安の翻訳依頼して、海外の会社とやり取りをしてもよいかと思います。

多少費用がかかってもいいのであれば、輸入代行をしてくれる会社もあるのでそちらに依頼することもできます。中国や韓国などアジア圏であれば、安く仕入れることができるので、代行費用を加算しても十分商売できることがあります。

輸入品のデメリット7:国内代理店との軋轢

日本に大きな販売代理店がある、輸入商社ですでに扱われているような人気商品は、すでに競合が多すぎで、ネットショップとして利益を上げていくのは難しいかもしれません。また、国内の正規代理店とぶつかり合ってしまうこともありますので慎重さが必要です。

日本に正規代理店ネットワークのある輸入商品は、その代理店から横槍が入る場合があります。一応、日本では並行輸入は許されていますので、一方的に販売を中止させられることはないと思いますが、お店が大きくなれば何らかの圧力が生じることも想定しておいた方がよいと思います。

私のお店のケースですが、海外の仕入先を探し当てられたようで、その仕入先(卸会社)がメーカー本社から取引停止されてしまったことがありました。どこからか圧力があったようですが、卸会社には箝口令が出されていました。せっかくお店を繁盛させたのに、仕入先が潰されてしまい、突然窮地に追い込まれるようなことがありました。

商品を選ぶ際には、日本で人気があるから自分のお店で扱いたいというだけではなく、日本の正規代理店との兼ね合いもしっかり確認しておきましょう。

輸入販売の参考例

参考に「バービー人形」をヤフオク!で探してみてください。たくさんのバービーちゃんが出品されているのが分かるでしょう。

バービーといえば、アメリカの玩具メーカーが販売する着せ替え人形です。その歴史は1959年に遡るほど、息の長い商品でコレクションとしても人気度が高いです。

Yahoo!オークションなどで出品されているものの多くは、アメリカから安く輸入して、日本のお客さんに売っています。

どこから安く買っているのか、珍しいものを仕入れているのか気になると思いますが、必ずしも交渉が難しい仕入れ業者と提携するとは限らず、単にamazonやebayなどから入手しているケースも多いです。

現在、日本で販売されている商品の多くが中国製です。ネットショップやフリマなどでは、中国製の小型電化製品・アクセサリー・洋服などを輸入販売する人が増えています。

中国で生産されるものの多くは定価が非常に安いですが、日本ではその定価の数倍から10倍以上の値段で売られている実情があります。消費者から見れば、騙されている感が否めないほどの利益率のケースも多々ありますが、それでも国内生産品と比べると安いということがあり売れます。

このようにコレクター品から日用品まで、海外からの仕入れることで商売を成り立たせていくことが可能です。

小さなショップだからこそニッチなマーケットを開ける

海外からの輸入では、国内とは違った商い習慣やルールがあったり、国際便の輸送トラブルが時々あったりするなど、必ずしも簡単に稼げるとは言えません。

それでも、輸入品販売は小さなショップだからこそニッチなマーケットを開けたり、アイディア次第で十分やっていける可能性があります。また、価格競争が少なくなる分、利益が出しやすいと思います。

お店を始めたくても日本の卸会社が相手にしてくれない、または、卸価格が高くて商売にならないような問題を解決できる方法の一つが海外からの仕入れです。様々な商品や仕入れルートを探して、自分の世界観のあるお店を作ってみてはいかがでしょうか。

 

輸入ビジネスマニュアルとサービス

タオバオ新幹線:中国最大級ECモール「タオバオ」から仕入・直送ができる輸入代行サービスです。ネットショップ運営システムのBASEと連携することで、手軽に中国からの輸入商品を国内販売することが可能です。中国での買付(仕入れ)と購入者への発送は、タオバオ新幹線(株式会社BUSHIDO)に任せることができます。

中国輸入&Amazon販売のスタートアップマニュアル:中国から商品を安く仕入れて、国内のAmazonで売る手法を解説したマニュアルです。中国は世界的なメーカーの工場が乱立するほど製造業の拠点となっています。人件費が安かったり大量生産しているなどの理由で、中国では様々な商品が安く買えます。実際、中国で数百円で仕入れたものが、日本で数千円で売られていたりします。Amazonを利用する利点は、集客力が強いだけでなく、商品をAmazonの倉庫に預けておけば、注文が入るたびに自動的に発送してくれます(手数料別途)。中国からの輸入とAmazonの利用で効率的に稼げるチャンスがあります。

ABS式中国輸入転売プログラム:メルカリ・Amazon・ヤフオクなどで国内や輸入品転売のノウハウを提供しているプログラムです。販売マニュアルだけではなく、夢を叶えるためのマインドセットにも重きをおいてセミナー等を提供しています。こうすればネットで儲かるというガイドや知識を手に入れながら、思い描くだけで実践しなかったり、途中でやめてしまう人が多いです。輸入品販売を始めたけどうまくいかない、色々な理由で続けられなかったといった経験があれば、こういったプログラムへの参加を検討してみてもよいかもしれません。

NETSEA(ネッシー) :ネットで簡単に仕入れができる国内サービスです。国内品をはじめ輸入品も多数出品されているため、海外との直接取引が難しいときはネッシーに出店している卸会社から買うという方法もあります。会員登録&月会費は無料です。利用は法人および個人事業主に限られますが、開業準備中の方はビギナー会員として入会可能です。

中国輸入メルカリ販売(販売終了):中国から安く仕入れて、メルカリで売るという販売方法を紹介したガイドです。メルカリは今やフリマアプリの代表格です。素人でも簡単に出品できますので、アマゾンやショッピングサイトのように使い方を覚えるだけで挫折してしまうことは余りないと思います。メルカリは、基本、自分で使わなくなったものなどを出品できるフリマアプリですが、現在は自分で仕入れて販売している人が増えています。中国からの輸入品であれば、少ない予算から始められるのでトライしやすいと思います。ただ、売れる商品の選定や安全な入手ルートの確保は必須となりますので、それらのリサーチから始めることをおすすめします。

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