誰でも仕入れられる卸サイトには注意!

仕入れ先倉庫 ネットショップの仕入れ

ネットショップを始める際には、商品を卸してくれる会社との提携が必要になりますが、焦って変なところから買い付けしないように注意してください。

ネットショップ開業前に仕入れ先を探そうでは、ネットショップの仕入れに関して簡単にご案内しましたが、仕入先確保は時にはなかなか難しいことになることがあります。

早く開業したいとの思いから、審査なしで提携してくれる、または、簡単に商品を卸してくれる会社が魅力的に思えてしまうかもしれませんが、少し思いとどまってください。

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誰でも仕入れられる商品は価格競争に陥りやすい

審査無しで提携してくれるところは、言い方を変えれば誰でも仕入れられるということで、一消費者でも買えてしまう可能性があり、商売として成り立たない可能性があります。

入荷する前に、じっくりネットで調べてみてください。誰でも仕入れられる商品は扱っているお店が多くて、新参者がそのマーケットで売り抜けることは非常に難しいです。

個人のネットショップが価格競争に陥ると、自分の収益がほとんど無く、ただの便利屋さんに成り下がってしまいます。

素敵な商品をそろえて、きれいなホームページを作ったと自己満足してみても、売れなければ意味がありません。そして、価格競争になると資本力があるところが勝ちます。負け組みは損しか残りません。

 

誰でも仕入れられる卸商品は、実はそれほどお得な卸価格ではない?

ディスカウントショップみたいなところに行くと、卸価格と思っていた値段で、普通に商品が売られていることが結構あります。卸会社で買うより、アマゾンで買った方が安いこともあります。

つまり、誰でも買える仕入先の卸価格というのは、本来の卸価格というよりは、まとめて買うと割引しますといった価格に近いことがあります。

実際にそういった商品を仕入れて売ろうと思っても、自分たちの利益を乗せて売れば、値段が高くなってしまって売れません。

在庫をさばきたいと無理に売ろうと思って値段を下げたら赤字です。

もっと悪いケースでは、卸価格と称しながら、見せかけの定価を出していることがあります。

たとえば、卸会社のカタログやホームページで、定価100,000円、卸価格3,000円という商品があったりします(値段の分かり難い宝飾類では結構多いです)。

10万円の商品が3千円ってすごい!

さすが卸価格ね!

一個売れたらどんだけの利益!

なんてつい興奮してしまうんですが・・・

お店で見てみると普通に2,980円で売っていたりするんです^^;

卸会社の提示する定価ってあまり信じてはいけないんです。自分でしっかり市場価格を調べないと痛い目を見ます。

 

卸会社がネットショップで手広く売っている現状

この商品を扱ってみたい!と思った商品を卸している会社が、実は消費者向けの自社販売サイト運営をしていて、楽天市場・Yahoo!ショッピング・アマゾンなどで販売していることは珍しくないです。

仕入れサイトできれいな広告画像を提供している会社は、すでにネットで手広く売っている可能性が高いです。

気に入った商品を見つけて、開店のイメージを広げてみたものの、大手のサイトを見ててその規模の大きさや低価格に愕然とするといったことはよくあります。

こういった卸系のネットショップは、卸で商品を提供できるくらいですから、商品も豊富で、当然、仕入れ価格は安く、小売店が対抗できるかは難しいところです。

卸会社としては、自社サイトで消費者に直接売るだけではなく、ほどほどの卸価格で、ネットショップ初心者にも買ってもらおうと手ぐすね引いて待っていることがあります。

中には、自社サイトや複数のショッピングモールでもうまく売れなくて、商売のうまいネットショップに自分たちの商品を売って欲しいと思っている卸会社もあります。

卸会社も色々な事情を抱えていますので一概に言えませんが、この辺りの見極めが商品選びの一要素になります。

卸会社の事情を知らずに、この商品は売れそうだという根拠のない感性に頼って仕入れてしまうと、売れないネットショップを作って苦労してしまうかもしれません。

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小さなネットショップの販売方法を模索する

自分が小さなネットショップを開くなら、どういった販売方法や販売ルートで商品を売り込んでいくかを考えてから仕入れを考えたいものです。

たとえば、あるテーマを決めて、複数の仕入先からそのテーマーにあった商品を揃えて、自分なりの切り口でオリジナリティーを出していけば、他のお店との競争をできるだけ避けられる可能性があります。

お店のコンセプトを気に入ってくれたお客さんが、他の安売り店に目もくれず、このお店で買いたいと思ってもらう販売方法がその一つです。

卸会社の提案どおりに商品を揃えても、支店のようなお店になってしまい、無料で商品の宣伝をするサイトになってします。結局、お客さんは商品名等で検索して、品揃え豊富で価格が安い本店(卸会社)のネットショップの方へ行ってしまうでしょう。

 

ネットショップをやっていない卸会社を探す

中小の卸会社では、人員が足りなくて小売りに手を出せないところがあります。いわゆる本当の卸専門でやっています。こういった卸会社の扱う商品であれば、卸会社と競ってネット販売をするリスクが少ないです。

また、中小の卸会社は、お店に頑張ってもらわないと自分たちも儲からないので、サポートもしっかりしていることがあります。こういった卸会社を探すことも考えてみてください。

気をつけたいのは、中小の卸会社は、法人でも1~2人でやっているところが結構あって、商品の発送が遅かったり、時には、会社が潰れることがあります。

お金のやり取りは、PaidNP掛払いといった第三者の入る掛売を使えるかなど、慎重に検討してください。

 

大量買いと契約金は避ける

現金問屋のようなところでは、安く仕入れられるものの、大量に買うことを条件にされることがあります。

どうしてもこの商品が欲しい!きっと売れる!との思いから、大量に買い付けたものの、結局は売れない・・・

これで失敗する方、実は多いです。

多く買えば買うほど、卸価格が安くなることは珍しくないこの業界では、必要以上に買ってしまうショップさんがいます。

さらに、倒産会社の流れ品とは露知らず、格安で売られていたので飛びついて大量買いしたものの、不良が多かったり品質が落ちている商品で、クレームと返品が続出・・・悲惨です。

よくTVドラマで、できの悪い父親がこういった状況で借金をかかえるというストーリーは定番ですね。

卸会社に保証金を預けて商品を仕入れる方法もあります。

大きな会社同士の法人契約では珍しいことではないので、こういうのもアリなんですが、これを個人のネットショップと卸会社でやるとなると少々怪しいです。

金額にもよりますが、かなり高額な保証金を預けて商品を仕入れたものの、そのうち卸会社が倒産した、連絡が取れなくなった・・・となっても驚かないケースですね。あまりお勧めしたくない形態です。

 

売れないリスクも考慮して取引は慎重に!

初めは色々な失敗はあってもいいと思います。私もたくさん失敗しました。

失敗の中から、思いもかけないヒット商品を発掘したり、信頼できる仕入先にたどり着けることもあります。

ただ、お金を使いすぎて再生できないことにならないように注意して欲しいです。

今はクレジットカードで簡単に商品の買い付けができます。

今月仕入れて来月半ばまでに売れれば、月末のクレジットカードの支払いにも間に合うだろう・・・なんて考えていると借金ばかり増えてしまうかもしれません。

古典的ですが、捕らぬ狸の皮算用、これは商売人として忘れてはならないことです。

売れない可能性も十分に考慮して、この商品で一発当てようなんて崖っぷち的な無理な仕入れは避けた方がいいでしょう。

商売はギャンブルという方もいますが、リスクを考慮しながら勝てる方程式を模索するのが商売だと思います。

リスク無しの仕入れというのは、最近の仕入れサイトや卸会社のホームページでも良く目にする甘い言葉ですが、それでは誰でもできるので競合が多くて商売にならない可能性があります。

多少のリスクはとっていかないと商売にならないのは確かですが、仕入れ先探しは慎重に、そして、市場価格はしっかり調査して仕入れることを心がけてください。

仕入先は絶対に秘密!他の人にはなかなか仕入れられない商品を扱うというのは、小さなネットショップが成功する一つの要因だと思います。

つまり、簡単に仕入れられる商品では、小さなネットショップの成功は少々難しいということなんですね。

その辺りも考慮して、仕入先を厳選してください。

お店始めるオススメ書籍:

 

仕入れ関連の参考サイト:

NETSEA(ネッシー)(旧DeNA BtoBmarket):55万社を超えるバイヤーが集う卸売サイト。アパレル、ファッションアイテム、雑貨、家具、家電など幅広い商品を仕入れることができる。

スーパーデリバリー:3000社以上が出品している卸売サイト。アパレル、ファッション、雑貨、家具、食品、店舗資材などの仕入れができるサイト。

卸サイトのRダイレクト :キッチン用品や雑貨などが仕入れられるサイト。2018年10月30日より休止中。

楽天B2B:日本最大のネット商店街を運営する楽天が運営する仕入れ専門サイト(2018年3月29日終了)

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