ネットショップ運営に忙しい中、お店や事務所の防犯対策はどのようにしていますか?
特定商取引法で住所を公開している場合、扱っている商品が高価であったり、儲かっているお店だと思われると泥棒に狙われる可能性がゼロではないと思います。
また、宅配や配達のトラックが頻繁に出入りしていたり、お届け荷物が多い自宅やお店もお金がありそうと思われて、目をつけられるかもしれません。
自宅兼お店や自宅兼事務所というような形式で運営している場合、運営者さん本人だけではなく、家族も巻き込んでしまう可能性がありますので、普通のお家以上に防犯対策は検討された方がよいと思います。
資金的に余裕があれば、セコムなどのセキュリティ会社と契約するのがいいかもしれませんが、初期費用が高かったり、月額契約料も必要なため躊躇してしまうことがあると思います。
こちらでは、セキュリティ対策の一つとして、Wi-Fiネットワークカメラ(防犯カメラ)をご紹介したいと思います。
Wi-Fiネットワークカメラは、自宅やお店にネット環境があれば、月額契約料が必要のない防犯カメラとして使えます。
Wi-Fiネットワークカメラの便利なところは、スマホのアプリを使って管理するので、スマホを持っていればどこにいても設置したカメラの映像を確認できます。
防犯カメラが人や動きを検知すれば自動でスマホに通知がくるように設定ができたり、同時に自動録画もしますので、不審なことがあれば映像で確認ができます。
防犯カメラによって機能が異なりますが、監視・通知・録画といった基本機能は大概の製品は備えていると思います。
なお、こちらで紹介するネットワークカメラ(防犯カメラ)は、ルーターに繋ぐ、またはWi-Fiに接続して使うため、自宅やお店に光回線といったネット環境が必要になります。
3000~5000円くらいで購入できる防犯カメラ
防犯カメラには様々なタイプがありますが、昨今人気のあるWi-Fiを使ったネットワークカメラであれば、3000円~5000円くらいで十分な機能が備わったものが購入ができると思います(2023年現在)。
本格的に設置しようと思えば、数万円から数十万円もする防犯カメラですが、1台数千円である程度の安心が得られるのであれば検討の余地はあるのではないでしょうか。
こちらで紹介する「TP-Link WiFi ネットワークカメラ 屋外カメラ Tapo TC65」は、5200円でした(2022年時)。
玄関先に設置するため、防水機能が付いたタイプを選びました。
防犯カメラは、たくさん種類が出ているので迷ってしまうかもしれません。
まずは、防犯カメラの売れ筋ランキング(Amazon)をチェックしてみてはいかがでしょう。
私はTp-LinkのWi-Fiルーターを2台使っていて安心感があったので、防犯カメラも同じメーカーから選びました。
近年は、ペットの見守りカメラを購入する方が多いようですが、セキュリティも兼ねて使えるので屋内で使うには便利だと思います。
防犯カメラは屋内と屋外用がありますので、家の外で使うときは雨風に耐えられる屋外用がおすすめです。
雨風に耐えられる仕様の屋外タイプの方が少し値段が高めなので、お試しであれば、比較的安い室内で使うタイプから購入してもいいかもしれません。
購入に際して、商品レビューを参考にされることがあるかと思いますが、必ずしも正確ではないことがあります。サクラレビューチェッカーのサイトで、商品レビューのやらせや出品者の信用度などを調べてから購入することをおすすめします。
TP-Link WiFi ネットワークカメラ Tapo TC65の内容
今回購入した「TP-Link WiFi ネットワークカメラ 屋外カメラ Tapo TC65」の内容です。
TP-Linkネットワークカメラ「Tapo TC65」には下記の便利な機能や装備があります。
・高画質300万画素のアウトドア用カメラ使用
・全天候型で雨やホコリのある環境でも設置できる
・有線でもWi-Fiでも接続できる
・人を検知すると自動録画を開始する
・ストリーミング映像を見ながら手動で画像撮影と録画できる
・動作検知、AI検知、ライン検知、エリア侵入検知など複数の検知設定が可能
・検知する範囲と稼働時間を設定できる
・カメラに妨害が加えられたときに通知するカメラタンパリング機能
・夜間撮影できる(白黒映像)
・侵入検知によって音とライトで警告するアラート機能(on/offを選べる)
・スマホアプリの通話ボタンを押すことで相互音声会話ができる
・microSDカードに録画(クラウドにデータ保管する場合は有料だが必須ではない)
・画質を2K(2304x1296px)、1080p(フルHD)、720p(小サイズ)から選べる
・プライバシーモードにすればストリーミングと録画を停止できる
・ライブモードでストリーミング映像を常時確認できる
・メーカー保証3年
専用のTapoアプリは、マニュアルに掲載されているQRコードをスマホで読み取ってダウンロードしてください。
詳しい機能説明や設定情報は、Tapo公式ページを参考にしてください。
ネットワークカメラ用にmicroSDカードを用意する
TP-Linkネットワークカメラ「Tapo TC65」を使うには、microSDカード(4GB~128GBのSDHCまたはSDXCカード)を別途購入する必要があります。
古い録画に上書きして新しい録画することを繰り返すため、それなりに耐久性のあるmicroSDを用意した方が無難かと思います。
今回は、キングストン microSD(micro SDXC)64GBを購入しました。
本体にローカルストレージ(128GB)が付いているようですが、こちらは手動で写真撮影したり映像録画する際に使用するもので、ループ録画にはmicroSDが必要になるようです。
本体下にmicroSDカードを入れるところががあるので、プラスドライバでネジを外しフタを取ってセットします。このネジが異常に硬く締められていて、なかなか回せなくて壊しそうになりました。
microSDカードを奥まで挿してセットしてフタを戻します。
microSDカードは、Tapo専用アプリでフォーマットできます。
細かい利用方法や設定については、マニュアルやTapoカメラ(公式)でご確認ください。
tapo公式の動画でも設定手順を確認できます(英語)。大まかな設定の流れや使い方を把握するのにはよいかと思います。※tapoアプリは日本語版があります。
防犯カメラ屋外設置のための準備
室内であれば、比較的簡単に設置できるでしょうが、屋外の場合は、少し準備が必要になると思います。
ネットワークカメラ 屋外カメラ「Tapo TC65」に付いている電源コードは、屋外で使うには頼りないです。
設置場所にもよりますが、雨対策が必要でしょう。
そこで、雨風に耐えられる、エルパ ( ELPA ) 防雨延長コード CP-BE03を用意しました。
また、コードを収納する箱も必要でしたので、未来工業 PVKボックスを用意しました。
イメージとしては、ボックスにカメラのアダプターとコードを収納して、雨天にも対応した頑丈な延長コードとつなぎます。ここままではフタが閉まらないので加工が必要です。
コードの太さに合わせてボックスを切ります。100円ショップで買った糸ノコを使いましたが、プラスチックなのでそれなりに切れました。仕上がりは余り気にしていません(笑)
屋外カメラ「Tapo TC65」に付いている電源コードをボックスに詰め込んで、エルパ防雨延長コードとつなぎます。
フタを戻せば、ごちゃごちゃしたコードは見えなくなって、スッキリとした形状になります。
実際の取付けでは、まずはボックスを壁にネジで固定して、それから上記のようにコードを収納しました。
雨水や虫が入らないように、隙間があるところはエアコン配管用のパテで埋めました。一度設置したらそうそう触らないと思ったこともありますが、隙間に蜂が巣を作ったりすると困るのでしっかり塞ぎました。
屋外に設置する際には、ネジで壁に固定する予定でしたので、設置した後でトラブルが見つかると本体を取り外すのが大変になります。そのため、まずは室内で1週間ほど試してから外に設置しました。
屋外の場合は、高いところに設置したり、電源をどう取るのかなど、住宅環境によって難しいことがあるかもしれません。
取付けが大変なときは、くらしのマーケットなどで専門家に依頼してもいいかもしれません。
★今回の取付けには、下記のサイトを参考にさせていただきました。ありがとうございました。Tapoの防犯カメラは利用者さんが多いので、困ったときにネットで調べると様々な情報を得られると思います。
配線や電源確保を心配しなくてもよい防犯カメラ
少し値段は高くなりますが、太陽光パネルやバッテリーを搭載した防犯カメラもあります。こういった機種であれば、前出のような電源やコードに関する手間は無くなります。
太陽光パネル付きについては、日が当たる場所という限定になります。また、天候により電源確保が左右される可能性があります。
バッテリーを搭載した機種については、定期的に充電する必要がありますが、太陽光とは異なり充電さえしていれば安定して稼働してくれると思います。
玄関など人の出入りが多いところでは、電源を消費するのも早く、充電も頻繁にする手間があります。
充電式防犯カメラTapo C420S2では、充電電池は180日くらい持つという案内がありましたが、レビューを参考にすると1~3ヶ月程度で充電が必要になるようです。
防犯カメラ一つで思った以上に安心できる
今回は玄関先に設置したのですが、この防犯カメラがあると、自宅にいても外出先でもカメラの映像が確認できて、とても便利になりました。
来客があれば、防犯カメラが検知して、すぐにスマホに通知がきます。そして、スマホで映像を確認して、来客が誰であるか見ることができます。
ちょうど郵便受けも映る位置にカメラを設置しているので、郵便配達員さんが封書などを郵便受けに入れる映像が記録されます。そのため、いちいち外に出て郵便が入っているかどうかの確認をしなくてもよくなりました。
宅配さんが来たときに呼び鈴が聞こえなくて、防犯カメラから送信されたスマホ通知で気がついたこともあります。スマホで映像を確認したところ、宅配ドライバーさんが不在通知を書いているところで、防犯カメラの通話機能で話をして無事荷物を受け取れました。
たまに近所の猫が、玄関先を通過してスマホに通知がくることがあります。意外に和みます(笑)
動作検知、AI検知、ライン検知、エリア侵入検知などによって、状況に合わせて設定を変えたり、感度や検知範囲を変えることで、誤通知はある程度減らすことができると思います。
一度、玄関先で怪しい動きをしている人がいて、防犯カメラの通話機能を使って「なにかご用ですか?」と言ったところ、その人はびっくりした様子で走り去っていきました。
泥棒は在宅かどうか確認してから家に侵入するそうなので、防犯カメラで怪しい人が映ったら、実際に在宅していなくても在宅を装ったり、状況によっては不審者に警告することも可能でしょう。
住人が家に帰ったところ、不審者が家に侵入していて、暴行などの被害に遭ったというニュースを見ることがあります。防犯カメラが玄関先や室内に設置してあれば、事前に家の様子を確認できるので被害を防げるかもしれません。
この防犯カメラ(Tapo TC65)にはアラート機能があるので、人を検知するとサイレンやトーンを鳴らすこともできるのですが、屋外では近所迷惑になりそうで使っていません。また、夜であれば、小さい赤いランプが点灯して警告することもできますが、余りインパクトはないかもしれません。
虫がカメラの前を飛んだだけでも検知してしまうほど感度がよいので、スマホに来る通知が多少うざったいこともあります。それでも、不審者の有無を確認できるので安心感があるのと、何かあったときに映像として記録が残っているのは心強いと思います。