minne は、ハンドメイド、手作り作品が販売できるハンドメイド専門のマーケットです。
出品者は、フリーマーケットのような感覚で参加できる手軽さが人気を呼んでいます。
しかも、月額手数料が無料で、販売代金はminneが代行決済してくれます。売れた場合にのみ、販売手数料10%(税別)が徴収されます。
場所代がかからないし、代金回収もやってくれるし、あとは売れたときに10%ほど手数料を払うだけ。ものすごく簡単で、ハンドメイドを作っている方にとっては、参加しやすいシステムではないでしょうか。
しかし、出品したけど売れない!という方も多いようです。
2015年にこのページを投稿したときは約10万点でしたが、その後100万点以上の商品が出品されるようになって、さらに登録商品数もどんどん増えており、多くの商品はマーケットの中で埋もれてしまっているでしょう。
minneだから売れないというケースもあると思いますが、物が売れないというのは、大手の楽天市場であったり、Yahoo!ショッピングに出店していても同様のことは起こります。
集客力があるといわれている大手でも、たくさんの商品で溢れており、なかなかお客さんに自分の販売サイトにたどり着いてもらえない現状があります。結果、毎年たくさんのお店が撤退しています。
minneに限ったことで言えば、出品しただけで満足してしまって、後は何もしないことが影響しているかもしれません。
出品者さんが少し勘違いしてしまう点は、「商品を出品したからお客さんがきっと買ってくれる」という単純な流れではないことです。
スーパーや百貨店などに行けば気がつきますが、お客さんに買ってもらおうと様々な努力をしています。面白いPOPを作ったり、声を上げて集客している店員さんもいますね。
大きな売り場や人がたくさん来るような場所でも、商品を置いておけば売れるほど簡単ではありません。ネット販売は楽とは言われますが、大きなマーケットに出品するだけでは売れないという現実があります。
では、具体的に何ができるでしょうか。まずは、簡単なことから試されてみてはどうでしょうか。
ブログやインスタグラムをやってみよう!
単にminne(ミンネ)に出品しただけでは、集客の手段は足りないかもしれません。そこで、ブログやインスタグラムを集客ツールの一つとして利用してみてはどうでしょうか。
ブログやインスタグラムは気軽に見れる&読めるところから、定期的に更新していけば、多くの方に興味を持ってもらえる可能性があります。
商品ページではちょっと恥ずかしくてそこまで書けない、または、余りこだわりを書きすぎると商品のクオリティーと合致せずにクレームに繋がると思ってしまうこともあるでしょう。
そんなときは、ブログやインスタグラムで製作過程やどうしてその商品を作りたかったのか、自分の想いを伝えることができます。
ブログやインスタグラムは、販売ではなく活動状況や自分の思いを伝えるところと考えれば、書き手の自由度が広がります。日々の製作過程を紹介したりすれば、その商品のことがお客さんにも伝わりやすいと思います。
どんな風に制作しているのかというのは、お客さんも興味があると思いますから、製作している現場の写真をアップしたりするのもいいでしょう。
製作場所が小さなテーブル一つでも、整頓された綺麗な場所で作っている写真一つで、お客さんは良い印象を持ってくれると思います。
すぐに購入に繋がらないかもしれませんが、多くの方に知っていただく告知効果はあると思います。
ツイッターなど他のSNSを連結するのも効果的だと思います。
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商品の紹介文は誰かに書いてもらう
始めたばかりの頃は、お友達に作品を見せたときの率直な感想や意見をメモしておいて、それを参考に商品ページの紹介文を書いてみてはどうかと思います。
モノを作る方は完璧を目指してしまったり、他人の作品と比べると自分はまだまだと謙遜したり、もっといいものが作れると向上心が高い方が多いです。
そうすると、自分で商品の紹介文を書くとき、ものすごく遠慮してしまう方がいます。それでは余り売れないと思います。
普通の商品であれば、ある程度アピールがないとお客さんに買ってもらうために、後一押し足りなかったりします。
買って買ってと押し付けっぽいオーラを出しすぎると逆に売れないんですが、商品の良さ、作ったときの工夫、どんな場面で使ってもらいたいと思って作ったのか、誰に使ってもらいたいと思っているのかなど、商品説明欄で想いを伝えて欲しいです。
商品説明でうそは書かないこと
嘘とは断言できませんが、嘘っぽいことを書いて売っている方が時々いるんですが、その時点で信頼されないので売れないと思います。
どうみても売れそうに無い商品を、「当店で一番売れてます!」(一番って何個売れてんの?)、
「お客さんの評判がものすごくいいです」(誰が言っているの?レビュー全然無いよ)、
「この品があれば人生楽しくなります!」(そこまでの力はなさそうだけど)。
突っ込みどころ満載の紹介文は、信頼を落とします。どうせ書くなら、笑いにしてしまうくらいの嘘がいいです。
売れすぎて困っています!一年で3個しか売れてません(笑)・・・みたいな。
まじめに嘘つくと売れません。
レビューへのお礼を忘れないこと
レビューがあったらお礼を書くことを忘れないでください。
売ることに一生懸命になってしまうと売ったお客さんがただ通り過ぎていくだけになってしまうことがありますが、リピーターさんがあなたを支えてくれます。
時間をかけて書いてくれたコメントには丁寧に返信しましょう。
何百もレビューがあったら返信は無理ですけど、そうでなければ一つずつ返信した方がいいと思います。
商品を発送する際に、お礼の気持ちを込めた簡単なお手紙を同封するのもいいですよ。レビューだけでなく、お客さんへのメールも同様です。
注文を一つずつ大切に扱っていくこと、遠回りのようですが、それが商売の土台作りになっていくと思います。
写真は綺麗に撮りましょう
商品写真をきれいに撮ることは、ネット通販では基本中の基本です。高い設備をそろえなくても、ある程度の写真は撮れると思います。
撮影キット・撮影ボックスを使うだけで、商品の見栄えが違ってきます。撮り方が分からないときは、書店で写真の撮り方の本を一冊買って勉強してみてください。
市販の撮影キットを参考にして、少々工夫が必要ですが、100円ショップでも撮影に便利な資材が色々揃います。
商品を綺麗に写真に収めることがまず第一ですが、その先も大切です。
それはイメージです。衣類であれば、単に床やテーブルに置いた写真だけでは、お客さんは自分が着ている姿をイメージし難いです。やっぱり、だれかモデルさんに着てもらわないと分かり難い部分があると思います。
友人や家族にモデルになってもらってもいいでしょう。顔出し不可ならそれでもいいので、誰かに着てもらった状態の写真が欲しいかなと思います。
同じ商品を繰り返し出品する場合は、モデルさん&写真撮影を低価格でやってくれる商品撮影サービスを利用してみてもいいと思います。
商品写真でお客さんの購買意欲は上がったり下がったりします。当然、きれいな写真で、その商品が自分の手元にあったらどんなに魅力的で楽しいだろうと思ってもらえたら売れる確率は高くなります。
写真撮影は、業者さんに依頼する方法もありますが、数が多くなると負担も大きくなりますし、自分のイメージとは違ってくることがあります。
ネット販売で成功を目指していくのであれば、魅せる商品撮影講座など専門的に学んで自分でしっかり写真が取れるようになることも必要になってきます。
プロ意識を持って、商売をしましょう
minneに出品している方の中には、趣味の延長やちょっとした副業としてやっている方も多いと思います。
でも、お金を払ってもらう以上、作品の良し悪しはお客さんに判断してもらうとして、それなりにプロ意識を持って商売をした方がいいかなと思います。
自分はプロじゃないから適当にやっているという雰囲気をお客さんが感じてしまうと、せっかくいい商品があってもお客さんのモチベーションが下がります。
「子育てをしているので、ご予約品の製作が遅れることがあります」とか、「副業でやっているので、発送が遅れる場合があります」といったコメントをみることがあります。
同じように子育てをしている方には共感を持ってもらえるかもしれませんし、趣味でそこまで作れたらすごいよということで買ってくれる方がいることも確かだと思います。
ただ、趣味や副業の世界を脱して、本当に商売したいと思っているなら、もっとプロ意識を出してもいいかもしれません。
お店であれば、「混雑等によって製作や発送が○日ほど遅れることがございます。遅れる場合は事前にご連絡をして、お客様のご都合をお伺いいたします」といったような言い方になると思います。
商売意識を持ったら、発送の遅延は非常にまれなケースであることを認識しないといけないでしょう。
スピードが非常に速いネット通販では注文の当日~翌日までに商品出荷することが当たり前になっています。
のんびりやって、そのうち当たればいいやという考えは否定はしませんが、自分のお店が持ちたいと思っているなら、プロ意識を持ってやっていますとアピールした方がよいかもしれません。
多くの方が色々な事情がある中で、商売したり会社勤めしています。子育て、病気の治療、親の介護という大変なものを抱えながらも、他の人と同じように会社勤めしている方はたくさんいます。
子育てが忙しいというのは共感や同情する部分はあるのですが、もしそれを理由に納期が遅れた、仕事がいい加減になってしまったということでは、実社会では信用を失いないかねないです。
ママ友感覚でお客さんを増やすといった戦略の中で、家庭の事情を正直に伝えるのは悪くないときもあると思います。状況によると思いますので使いどころは慎重に考えてみてください。
販売ルートをもっと増やしましょう
ネットは商品で溢れかえっています。何十万、何千万という商品が色々な通販サイトで販売されています。楽天だけでも1億点以上扱われているそうです。
minneで10点出品したとして、どれだけの確率でお客さんの目に留まるでしょうか?
最初は一つのサイトで集中してじっくり学びながら販売する方がよいですが、もっと売りたい、または、どうもこの通販サイトでは売れないと感じたら別の販売チャンネルも検討する必要があるかもしれません。
minne だけではなく、Creema、ラクマのハンドメイドコーナーに出品したり、無料で通販サイトができるBASEなども試してみる方法などがあります。
一つのサイトで売れないと諦めてしまうかもしれませんが、違うマーケットに行ったら売れるようになるということはあります。
ショッピングサイトによって客層が違いますし、別の所の方がシステムが使いやすくてどんどん出品できるという長所があったりします。
新しいところに出品や出店することで新たな挑戦心が生まれたり、モチベーションがアップすることもあります。
👉ハンドメイドをInstagram&BASEで売る方法を学ぶ講座
細かい活動が繁盛への道
ここまでお読みいただいて、何か足りなかったと思われたらぜひ試してみてください。
著名人の目に止まって紹介してもらうなど運のいいことが起こらない限り、急に注文が増えるということは余り無いと思います。
直ぐに結果は出なくても大丈夫だと信じて、諦めないでコツコツやってみてはどうでしょう。
地道な活動で、口コミで大きくなったショップはたくさんあります。自分のファンを増やして、そこから固定客が増えて、人気や認知度が増していくというのが一つの王道だと思います。
自分のブランドやビジネスを確立するのに焦りは禁物だと思います。
製作者であり販売者でもあるための心構え、そして、日々の一つ一つの細かい活動が繁盛への道へ繋がると思います。
ハンドメイド商品が出品可能なサイト
・minne :GMO系列のハンドメイド・手作り作品を扱う通販サイト。登録&月額手数料0円。成約時の販売手数料10%(税別)。
・Creema:ハンドメイド・手作り作品を扱う通販サイト。以前は使い難い印象でしたが、取引フローが改善されています。登録&月額手数料0円。成約時の販売手数料10~12%(税別)。代理出品制度があり、製作者は商品を送るだけで写真撮影や情報入力等をしてもらえます(販売手数料は商品代金の35%)。
・dクリエイターズ:NTTドコモが運営するハンドメイド・手作り雑貨の通販サイト。登録&月額手数料0円。成約時の販売手数料25%(税別)。2013年5月からのサービス開始と後発ですが、商品を一つ一つ審査するなどクオリティが高いサイトです。 (平成28年6月28日にて終了)