夏休みやゴールデンウィークの配送には気をつけないといけない点がいくつかあります。
お盆休みなど帰省ラッシュや多くの方が旅行に出かけるGWなどの時期は、渋滞による配送の遅れ、帰省によるお届け先の変更、お客さんの長期不在があります。
ネット通販では、商品を出荷したら後は配送会社まかせですが、その前にトラブルを避ける対応や確認しておかなければならないことがあります。
帰省ラッシュや悪天候での遅配
お盆やGWの時期は交通渋滞がよく発生します。主要な道路が渋滞になると配送に大きな遅れが生じます。
事故などで長時間にわたって道路閉鎖されてしまうと指定日に届けられない可能性があります。
夏休みは台風が多く発生する時期でもあり、自然災害で配送が遅れることがあります。自然災害は予測するのは難しく、昨今の集中豪雨のようなケースは全くお手上げです。
このため、「絶対、8月15日に配送してください」といったお客さんからの依頼には慎重に対応したいですし、事情を説明して配送が遅れる可能性も予め伝えておいた方がよいでしょう。
お客さんどこにいるんですか?
GW、夏休み、冬休みなどのお休みには帰省するお客さんがいるので、配送先を実家などに変更していることがあります。
実家にいたかと思えば、自宅に戻っていたりというように、「お客さんどこにいるんですか?」の状態になることがあります。
お客さんの自宅住所とお届け先住所の相違にはいつも気をつけなければなりませんが、お届け先が帰省先になっている場合、気がつかないで自宅に送ってしまうとお客さんが荷物を受取れません。
お名前は同じなのに、ご注文主様の住所とお届け先住所が違うという場合は間違いやすいです。
ネットショップ運営システムの中には、ご注文主とお届け先が異なる場合は、分かりやすいように「お届け先が違います」といった警告サインが出るものがあります。
こういった警告サインが出ないと気がつかないことが結構あります。自動化していて、注文情報がそのまま配送伝票にも転記されるのであれば問題ないですが、小さいお店では手書きやコピペで対応していることが多く、ミスが生じやすいです。
帰省先で注文商品を受け取りたい場合は、それがお土産だったり、帰省先で楽しむためのものであったりすることがあります。
お店側の不手際で、里帰りの楽しみを壊してしまうようなことが無いように気をつけたいものです。
お客さんが旅行で長期不在
夏休みやGWでは、お客さんが旅行に出かけてしまうことがあります。
お客さんとしては1週間くらいの旅行であれば、荷物が来ても不在通知が入っていて、帰ってきてから荷物を再配達してもらえればよいと思っている方がいます。
しかし、荷物の引き受けが無く1週間程度経過すると荷物がお店側へ戻されてしまいます。
手続きの都合があって、きっちり1週間で返送されてくるわけではありませんが、10日も経てば、荷物はお店側に戻ってきていることが多いでしょう。
お客さんが旅行から帰ってきて、疲れや休み明けの忙しさもあってすぐに宅配会社に連絡してくれないときは、荷物がお店に戻されてしまうことがあります。
こういったことが無いように、最初の配達から1週間で受取りが無い場合は、返送されてしまうことを予めお客さんに伝えておいた方がよいと思います。
また、受取不可でお店に戻されてしまった際の送料は誰がいくら負担するのかもしっかり決めて、ホームページにきっちり書いておいた方が、後々のトラブルを軽減できるかもしれません。
ネコポスやクリックポストでは不在時の配達を避ける
ネコポスやクリックポストは、ネット通販でよく使われている配送方法ですが、荷物をお客さん宅のポストに投函するものです。
連休でお客さんが数日不在になっているようなとき、注文商品をポストに投函してしまうと紛失になる可能性があります。
宅急便や郵便局では、ポストに入らない荷物はお客さんに手渡しするルールになっており、以前のように封筒がポストからはみ出した状態で配達完了になることは減っていると思います。
しかし、外部の委託業者や夏の人手不足で急遽バイトを雇っていたりする際には、こういったルールが必ずしも守られるとは限りません。
ポストから封筒や小さい箱がはみ出した状態であれば、抜き取られる可能性は高くなります。また、ポストに鍵がついていない状態で、中が覗けてしまうような場合でも、簡単に荷物が取られてしまうことがあります。
ポストに何日も荷物が入った状態であったり、ポストが郵便物で一杯になっているようなときであれば、狙われやすいでしょう。
そこで、ネコポスやクリックポストで発送するときは、お客さんにポスト投函になることをしっかり伝えて、連休等で不在の日が続くのであれば、荷物の安全を考慮して発送日の日程をずらしてお送りしますと伝えてみてはいかがでしょうか。
ネコポスとクリックポストには配達日指定の発送オプションはありませんので、配送日数から想定してお店側で出荷日を調整することになります。
予めリスクをお伝えすることで、お客さんへの注意喚起になりますし、万が一、紛失等があっても、お店としては予めご案内したということでクレームのリスクが下がるかもしれません。
お店の休業スケジュールを見やすくする
ネットショップの夏休み告知をしようでもお話しましたが、休業期間中には、お店の休業を知らないで注文してくるお客さんがいます。
すぐに発送されると思って、帰省先の実家などにお届け先を指定していると、お店が休業明けに発送した際には、お客さんはお届け先にはいないことになってしまいます。
こういったトラブルは、お客さんがお店の休業日を把握していない場合に起こりやすいです。
現在は、AMAZONなど大手ショッピングサイトは年中無休で営業していますので、お客さんがそれに慣れてしまっていることがあります。
休業日が分かりにいくと、お客さんは営業しているものと勘違いしてしまうので、商品が発送されてこない!連絡が遅い!といったクレームに繋がることがありますので気をつけたいです。
お店の休業スケジュールは、トップページをはじめ各商品ページでも分かるように記載しておかないとトラブルの基になる可能性があります。
夏休みやGWに限らず、連休といった長期休みが取れるときは、お店側も楽しい休みにしたいものです。
お休み前後の注文と発送では、お客さんが分かりやすいように、通常スケジュールとは違って「この期間の注文は、いつ処理されて、いつまでに届く」ということをしっかり伝えた方が良いでしょう。
ちょっとした気遣いや連絡でトラブルが避けられることが多いので、お店側の都合だけでなく、お客さんの都合も想像して対応してみてはいかがでしょうか。