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ポイントの乱発と送料無料で疲弊するネットショップ


大手のショッピングモールで買い物をするとき、ポイントが10倍以上のお店が増えてきました。こんなにポイント出していて大丈夫なのかなと人事ながら心配になります。

 

 

ポイントセール

 

 

お客さんからすれば、ポイント10倍セールはすごく嬉しいことだと思います。

 

10,000円買ったら1,000円分のポイントがもらえるわけですから、とってもお得です。

 

 

 

近くのスーパーとかドラッグストアですと、ポイントが2~3倍で大騒ぎになったりします。

 

でも、ネットショップではポイント2倍なんて当たり前すぎて、はっきりいってその程度の集客セールにお客さんは反応してくれません。

 

そうなるとポイント10倍とか15倍とかやらないとインパクトがないんですが、そのポイントは誰が負担するのか?といえば、ほとんどがショップの負担です。

 

ポイント10倍セールをやると、ポイントの原資はお店が負担なので、10%割引と変わりません。

 

ポイントセールというより、最近は常態化していて、特別なことではなくなってきているのがお店側としては負担が増えて厳しいところでしょう。

 

 

 

10%くらいならいいかと思えるお店がある反面、それが死活問題になるお店があります。

 

モールでは価格競争が厳しくて、すでに利益率ぎりぎりの状態なので、そこから10%割引って本当にきついと思います。

 

モールに出店しているショップの負担は、購入額に対するポイントだけではなく、アフィリエイト・ポイント(報酬)も負担しなければなりません。

 

アフィリエイトというのは、お店の商品をブログなどで紹介してくれている方に支払う報酬です。

 

基本的に1%からスタートしますが、たくさんの人にブログなどで紹介してもらいたいと思ったら、5~10%に設定しないと宣伝してもらえなくなってきています(紹介する側は、報酬が多いお店を選ぶからです)。

 

アフィリエイト報酬で10%、購入の際にお客さんに差し上げるポイントで10%といったように負担していると、それだけで20%の利益損失です。

 

 

 

 ポイント10倍に等しく、低額なのに送料無料になっている商品が増えてきていることも気になります。

 

特に食品関連では、あれもこれも詰まって、超がつくボリュームなのに、お試し特価1980~2980円で、送料無料というのは珍しくなくなりました。

 

このように、集客のために、無理に低価格&送料無料の商品を設定しているお店が多々あります。

 

一度買ってもらえれば、次には高い商品も買ってもらえる・・・というのが、一般的な販売戦略なのですが、実際にはそう甘くないんです。

 

お客さんは安いものだけを選んで買う傾向が強くなっていて、その種の商品に集中してしまいます。一度買ったお店に固執すること無く、値段に左右されて心変わりも早いようです。

 

 

 

お店ではたくさん注文が入るので、必死で出荷作業を行うわけですが、気分的に儲かったように思えても、月末に収支を見ると利益が全然出ていないんです。

 

無理な価格設定に加えて送料無料では、人間が物理的に頑張れる範囲では損失をカバーするのは難しく、単純計算で分かるほど、儲からないんです。

 

 

この他にも、モール内で目立つようにバナー広告やメルマガ広告に載せてもらうための費用がかかったりして、出費が多すぎて忙しいのに全然儲からない、儲かっているのはショッピングモールの運営会社という構図があります。 

 

ショッピングモールに出店しているこのような状態のお店を皮肉を込めて、モール貧乏と呼ぶことがあります。

 

一昔は、大手ショッピングモールに出店したらすごく儲かる印象が強かったんですが、今はモール貧乏なショップさんが多いのが現状だと思います。

 

ショッピングモール付きのアドバイザーやコンサルタントさんからは、売上額を上げるためだけに、前出のようなポイントセールや送料無料商品を増やす企画など費用負担の多い対策を勧められますが、自分のお店の収支をしっかり考えて運営してください。 

 

昨今は、ショッピングモールのシステムに頼らないで、独自のお店でも利益をあげようとするお店が増えてきています。どちらも一長一短がありますが、いつまでもモールに依存できない時代になってきていると思います。

 

 

 

 


公開:2013年8月11日 / 更新:2016年12月16日 / カテゴリ:安売りってどう?