自分のお店をネットでを運営する際には、ホームページが必要になります。そのホームページを置く(管理する)場所が、レンタルサーバーです。
レンタルサーバーは、簡単にいえば、ホームページやブログのシステムとデータを管理するところになります。
ホームページやブログを公開すれば、たくさんの人がアクセスできて投稿文や記事などを読んでもらうことができます。
ネットショップ構築サービスでご紹介したような販売専用のショップサイトだけあればよいときは、別途レンタルサーバーを用意する必要ありません。
ショップ以外で、ワードプレスでホームページを作りたい、勝手に広告が入らないブログをやりたいというように、ショップサイトと平行して別のホームページを作っていきたいといったときにはレンタルサーバーが必要になります。
まだお店を始める準備はできていないけど、まずはホームページやブログを作って情報発信から始めたいときも、レンタルサーバーがあると便利です。
レンタルサーバー会社はたくさんあるので、初めて契約するときは迷ってしまうかもしれません。
こちらでは、どういった機能が必要なのか、どんなサービスを選ぶのかといったことを簡単にご案内したいと思います。
レンタルサーバーについて
レンタルサーバーは、ホームページやブログなどのデータを保管する場所になります。
レンタルサーバーという名称から、イメージできるかもしれませんが、サービス提供会社のサーバースペースをレンタルするものです。
個人で家にコンピュータを設置してサーバーを管理している人もいるのですが、素人にはサーバーを運営していくのは大変で費用もかかるため、大手レンタルサーバーで管理されているスペースを間借りするという方が簡単で安く済みます。
実店舗でも、ゼロから自分でお店を建てるとなると相当なお金が必要ですし、運営管理も大変です。色々必要なものが揃った商業施設内の一室やレンタルオフィスを借りる方が、低コストで簡単に商売が始められるでしょう。それと似たようなシステムだと思えば分かりやすいかもしれません。
高速サーバーが求められている
サクッとホームページが見られないとき、お客さんは別のサイトに行ってしまうことが多いです。
自分でネット検索を利用したとき、見つけたサイトがなかなか表示されなかったらどうされるでしょう。辛抱強く待つ方もいるでしょうが、多くはそこで離脱して他のサイトに行ってしまうと思います。
表示スピードが0.1%遅いだけで、売上が数%落ちると言われることもあって、商売で使うにはサーバーの性能チェックはシビアです。
一昔前は、個人宅までに引かれる回線の問題で、ホームページの表示が遅いことがありました。しかし、今は光回線など高速回線が当たり前になっています。
そのため、ホームページの表示が遅い=サーバーが遅いという評価になって、せっかく訪れてきたお客さんが離脱してしまう理由になっています。
趣味でホームページやブログをやるのであれば別ですが、商売で使うことを考えれば、高性能のサーバーが使われているレンタルサーバーを選ぶのは必須と言えるでしょう。
ワードプレスが使いやすいサーバー
近年、圧倒的な支持を得ているワードプレスは、ホームページやブログなどで使えるシステムです。このサイトもワードプレスを使っています。
ワードプレスはサーバーにインストールすることが必要で、ここでつまづいてしまう方が多いようです。
そこで、簡単にワードプレスがインストールができて、運用ができるということが大切になります。
また、ワードプレスがスムースに機能する、表示スピードが早いという高スペックのサーバーも必要です。
サポートの充実度を確認する
レンタルサーバーを使うときには、どうやって使うのか、こんなときにはどうすればいいのか、といった疑問が生じるでしょう。
そういったときに、ホームページに情報が無かったり、メールで問い合わせしてもサポートからの返信が数日後では全く役に立ちません。
まずは利用方法の案内が充実しているか、確認しておきたいところだと思います。マニュアルやよくある質問集が揃っていると困ったときにとても便利です。
お問合せに際しても、メール・電話・チャットなどですぐに対応してくれている会社が安心でしょう。
大手のレンタルサーバーでは、メールとチャットサポートがあり、24時365日対応の会社もあります。月額料金が多少高いプランからは、電話のサポートも通常ついてきます。
レンタルサーバーのメンテ情報
スペックや料金ばかりが気になることがありますが、この会社にデータを預けても大丈夫だろうか?というところもチェックが必要だと思います。
各レンタルサーバーのホームページには、障害情報やメインテナンス情報があり、それらを見ると稼動状況が分かりやすいと思いますのでチェックしてみてください。
レンタルサーバーでは、100%全く問題が無く運用しているところはまず無いと思います。大なり小なり障害は出ますし、メインテナンスなどで一時的にサービスが停止になることもあります。その辺りは許容範囲と思っておいた方がよいでしょう。
メインテナンスが定期的に行われていても、決して悪いサインではなく、しっかり管理していると判断できることもあります。ただ、緊急メインテナンスが余り頻繁に行われているときは気をつけた方がよいかもしれません。
逆に、障害情報やメインテナンス情報等が余り公開されていないところは、ちょっと避けた方がよいかなと思います。前出のとおり、何らかの障害等は発生してしまうものですし、それらの情報が分からなければユーザーは混乱してしまいます。
レンタルサーバーは絶対安全ではなく、過去にはデータを消失させてしまったケースが何度もあります(例:ファーストサーバ・データ消失事故)。
技術は常に進化していますので、今後はそう簡単にデータ消失ということはないと思いますが、人的なミスはあります。近年はバックアップサービスも充実していますので、そのあたりのオプションも確認してください。
また、レンタルサーバーに保管しているデータは、自分のパソコンや別のクラウドにもバックアップを取っておいた方がよいです。
マルチドメインが利用できる
様々なビジネスを展開していくとドメインが増えてきます。
ネットで色々なビジネスを展開している人たちは、たくさんドメインを持っていることが多いです。
お店を複数作ったり、趣味や情報系のブログを開設するようなケースで、たくさんのドメインを管理することになることがあります。
私も複数のドメインでネットショップやブログなどを運営しているのですが、以前は、一つ一つのドメインでレンタルサーバーと契約して運営していました。でも、ドメインが増えていくると管理するのが大変です。
たとえば、ドメインを20個持っていたとします。それぞれでレンタルサーバーを契約すれば、月契約料金x20個になります。安いサービスで月額250円としても、20カウントを持つと月額4000円かかります。
そこで、マルチドメインが利用できるレンタルサーバーであると便利です。マルチドメインは、一つのレンタルサーバーを契約することで、複数のドメイン(ホームページアドレス)を管理できるようになります。
マルチドメイン対応のレンタルサーバーでは、一つのアカウントで複数のドメインが使えるので、決められたドメイン数以内でサーバーの容量内であれば、料金は均一です。
20個ドメインを持っていても、レンタルサーバーの料金は月額500円というように1つの料金で済みます。
ネットでそれなりに稼いでいる人たちは、ドメインを100以上扱っている人は珍しくありません。それぞれ個別のアカウントで契約すると何万円にもなってしまいます。
近い将来、たくさんホームページを運営しようと考えている際には、先にマルチドメインを使えるサービスを契約しておきましょう。
独自ドメインで運用できる
ドメインは、ホームページのアドレスになるもので、yahoo.comのようなものです。
ドメインは、お店の看板というか、これから長い間使うであろう、お店(ホームページ)の名前にもなるものです。多くの方が知っている例でいえば、amazon.comやYahoo.co.jpなどがあります。
ムームードメインといったドメインを扱うサイトでは、お好きな名前を選んでドメインを購入することができます。
レンタルサーバーを借りていれば、そこに自分で取得したドメインのホームページやブログを開設できます。
ドメインを持っていなくても、レンタルサーバーやブログサービスから与えられたページアドレスで運用が可能ですが、商売としてやるのであれば自分のドメインを取得したうえで、運営した方が便利です。
ロリポップでは無料で使えるアドレスがありますが、たとえば「●●●.lolipop.jp」というような形式になります。●●●の部分は自分で選べるのですが、その後に続く文字は、ロリポップが指定したものになります。
lolipop.jp以外にも、ドメインの部分は色々選択肢があって選べますが、いずれもロリポップが管理するドメインです。
レンタルサーバーを別の会社に移すと「.lolipop.jp」のドメイン部分は、ロリポップの所有なので他へは移動できません。
もし、さくらインターネットに引越しした場合は、一例として、●●●.sakura.ne.jpというようになってしまいます。
●●●は同じだとしても、ドメイン部分が違うので、見た目には関係のないアドレスになってしまいます。
レンタルサーバーから与えられたアドレスで運用していると、そのレンタルサーバーから他のレンタルサーバーへ引っ越すときに、ホームページアドレスが変わってしまいます。
せっかくお客さんに知ってもらったホームページのアドレスが引越しごとに変わってしまうのは不便です。
ドメインはあなたの所有物となりますので、レンタルサーバーを変えても同じアドレスで運用することが可能です。そのため、商用で使うときは、自分のお店や会社に関連したドメインを予め取得した方がいいと思います。
ドメインを取得すれば、サブドメインもたくさん設定できます。 サブドメインというのは、www.example.comというホームページがあったとして、shop.example.comやblog.example.comというようにサブのアドレスを作ることができます。
サブドメインを使うことで、異なる目的の複数サイトを運営したり、情報を分けて管理したり、アイディア次第で色々な活用ができます。
初心者から上級者まで使えるロリポップ!レンタルサーバー
初めて契約する際におすすめのサーバーは、ロリポップ・レンタルサーバーです。
国内最大級のレンタルサーバーで、人気の秘密は初心者でも使いやすい管理システムにあると思います。
元々は料金が安いことも人気の一つでしたが、近年は値上がりが激しいです。それでも、他と比べればスペックや料金的に使いやすいレベルと言えると思います。
利用者が非常に多いため、設定方法やトラブル解決方法など様々な情報がネットに溢れています。迷ったらここから始めることをおすすめします。
ロリポップでは、お手軽プランからプロ仕様まで、エコノミー/ライト/スタンダード/ハイスピード/エンタープライズというように5種類のプランがあります。
料金についてはよく変更されますので、最新の情報はホームページで確認してください。
エコノミープランはすごく安いですが(缶コーヒーより安い?)、少し制限される部分があるので、色々やりたいという方にはライトプラン以上がおすすめです。
簡単なホームページやブログ1個だけを運営するので手軽なものがよいというのであれば、エコノミープランでもいいと思います。ロリポップのサービス比較表がホームページに掲載されていますので比べてみてください。
ブログやホームページ運営で人気の高いワードプレスを使ってみたいけど、どう設置していいのか分からないという方には、ライトプラン以上であれば便利な簡単インストール機能がついています。
とりあえずお店のホームページを出したいということであれば、ライトプランでいけるでしょう。複数のホームページやブログなど色々やりたいということであれば、スタンダードやハイスピード・プランがおすすめです。
上位プランへの変更は簡単にできるので、最初は安いプランで始めてホームページやブログが充実してきたら上位プランへ変更することができます。
支払い方法は、1・3・6・12・24ヶ月というようになっており、長期で一括払いするほど月額あたりの料金が安くなります。
以前は、安いけどサーバーのレスポンスが遅いという不満があったロリポップですが、アクセススピードアップの対策が取らるようになっており、各プランとその価格に応じた満足度があるサーバーになっていると思います。
サーバー速度No.1のエックスサーバー
エックスサーバーは高速・多機能・高安定性のサーバーとして人気が高く、企業だけでなく、ブロガーやアフィリエイターなどネットで商売をしている人たちが数多く利用しています。
1台あたり1千万円を超える最新の商用サーバー機器を使用するなど、プロ仕様でハイスペックなレンタルサーバーです。
スタンダード・プレミアム・ビジネスという3つのプランがあります。初心者の方を対象にしたような格安プランはありません。
ロリポップの安いプランと比べると料金が高めに感じますが、機能・スピード・安定性などを比べればお得感のある料金設定だと思います。
個人でブロクを楽しむとか、初心者にはそこまでの高スペックは必要ないという理由で避けられるかもしれませんが、ネットショップや商売で使うのであれば、これくらいの機能があった方が安心です。
格安サーバーから始めたけど、機能が少ない・スピードが遅い・サーバーが時々ダウンするなどの不満から、乗換え先として常に上げられるのがエックスサーバーというほど評価が高いです。
メールサポートは24時365日、電話サポートもあるため初心者の方にも安心です。
支払い方法は、3・6・12・24・36ヶ月というようになっており、長期で一括払いするほど月額あたりの料金が安くなります。
レンタルサーバーがよくわからないけどホームページはほしい
レンタルサーバーとかよくわからない。でも、お店のホームページが欲しいときは簡単にホームページが運用できる「グーペ」を検討してみてはいかがでしょうか。
グーペ は、飲食、美容院、治療院、塾など実店舗を運営しているショップに適したホームページ運営システムです。
プロが作ったきれいなホームページが簡単に使えるだけでなく、運営支援するツールがついているのですぐに運用できます。
サーバーの引越は面倒なので最初の選択は慎重に
初めは安いサーバーで契約して、ホームページやブログが充実してきたら大手サーバーに引っ越すという方法は面倒なことがあります。
サーバーの引越を繰り返すより、一つのサーバー会社で初めはお手頃価格のプランを選んで、後から上位プランに移行する方法を選んだ方が無難なことがあります。大手サーバーでは、ボタンひとつで上位プランに変更できるほど簡単です。
サーバーの移転や引越は、マニュアルを参考にすれば難しいものではありませんが、トラブルがゼロとはいえません。
サーバー移転と一言で言っても、単にファイルを移動するだけではなく、データーベースを移動したりメールの再設定なども必要になります。今使っているサーバーでできることが、別のサーバーではできないというともあります。
各社でシステムが多少違っていたり、手続きなど面倒なことは確かなので、最初の選択をいい加減にしてしまうと後から面倒になる可能性があります。
将来を見据えて、このサーバー会社のお手頃価格のプランから始めて、同じ会社の上位プランを目指すというように考えておいた方が後々楽かもしれません。
レンタルサーバー選びの基本
レンタルサーバーはたくさんの会社がありますが、スピード・多機能・安定性が求められます。
料金が安いサーバはたくさんありますが、格安サーバーのデメリットには、サーバーのスペックが低く、ホームページの表示スピードが遅いことがあります。
せっかくホームページやブログを作ったのに、サーバーがショボいためにお客さんに見てもらえないというのは悲しいです。
機能や安定性はもちろん大切ですが、スピード重視というのは、昨今のトレンドから外せないものだと思います。
たくさん機能があっても、意味がわからないし、使いこなせないということもありますが、ホームページやブログを充実させていく過程で必要になってくることもあります。
大手のサーバーであれば一通りの機能は揃っていますので、どうしても必要なことは確認しますのが、あまり細かい点まで気にしなくてもよいかと思います。
基本的に、稼働が安定している大手がおススメです。
一般的に、サーバーの処理能力、データベースの数、カスタマーサポートの充実度、サーバーの使用可能容量、料金などをじっくり比べて選んでください。
※各社の料金やサービス内容は執筆時のものです。プランの名称、スペック、料金等は変更される場合がありますので、各サイトで最終確認をお願い致します。