会社を辞めてネットショップを始めたいと相談を受けることありますが、とにかく会社を辞めることしか考えていない方がいるので心配になります。
仕事を続けることで病気になったり、命に関わるような事態になるようであれば、無理することなく辞めた方がよいと思います。
もし、余裕があるのであれば、開業資金を貯めたり、次にどんな仕事をしたいのか、その仕事をするために何が必要になるのか、自ら調べることから始めてみてください。
会社を辞めたい!
会社を辞めたい!辞めてやる!といったお話を聞くのは、1月、4月、9月辺りです。
冬休みや夏休みの後、5月などの連休明けの後にも多いです。
忙しいとじっくり考える余裕がないのですが、連休などで休む時間ができると色々考えてしまって、仕事に戻りたくないという気持ちが強くなるのかもしれません。
逆にこういった相談が無いのは、ボーナスをもらえる時期ですね。
商売を始める熱意より会社の文句が先?
私はネットショップやネットビジネスが専門ですので、ネット関連で独立したいと思っている方から、知人友人伝いで相談されることがあります。
相談が増えて個別に応対するのが難しいときがあって、このホームページを開設するきっかけになりました。ちょうど雑誌の取材なども増えた頃で、自分の考えをまとめて話す機会が増えたこともきっかけの一つでした。
自分が忙しいからと適当にお話するのも嫌でしたし、矢継ぎ早に質問されたり色々なお願いをされる前に、まずはホームページ見ていただき情報の整理してもらえた方が話しやすくなるので気持ち的に楽になりました。
実際にお話を聞く際に難しいと思うのは、ネットショップを始めたいといった熱意より、現状への恨み辛みを聞かされることが多いことへの対処です。
やめたいというエネルギーは大きく、その原因を周りに伝えたい気持ちも分かります。
会社や上司などへの怒りがエネルギーになって、新しいビジネスがスタートすることがありますので、一概に否定できるものではありませんが、どこかで踏ん切りをつけて、新しい道に進む必要があるのではないかと思います。
また、新しいことを始めたい!別のことにチャレンジをしたい!という気持ちに切り替えた方が、よい結果が得られるのではないかなと思うことがあります。
もちろん、そこにたどり着くまでに、人によって時間差があるのですが、それが早い方が成功しやすいように思います。
会社を辞めたい理由
4月は、新社会人の方が入社したものの、下記のような理由から速攻で辞めたいと思ってしまう人がいるようです。
・仕事の手順が難しくて覚えられない
・仕事がきつい、体力が持たない
・仕事をしっかり教えてもらえない
・入社前の説明とは違う仕事をさせられる
・自分の思い描いていた職場と違う
・上司や同僚とうまくコミュニケートできない
・職場の人達との付き合いが苦痛
というように、入社したばかりなのにもう辞めたいとかなり悩まれるようです。入社してすぐ辞めるのは言い出しにくいことですし、再就職にも影響してきます。
何年も会社勤めしている方でも、
・新しい職場や部署に変わったことで仕事に慣れなくて辞めたい
・残業が多くて自分の時間がない、残業代が出ない
・部下に追い越されて自信を失くして辞めたい
・管理職になって上司と部下の板ばさみ状態で辞めたい
・会社の不正や裏の部分が見えてきて辞めたい
・会社が倒産しそうなので辞めたい
・給料が下がったので辞めたい
・会社の都合で早期退社を求められていて辞めたい
・将来が見えないので辞めたい
長年勤めた後で、会社を辞めるというのは相当の勇気がいると思います。他からスカウトがあったり、特定の分野で優れた能力があって実力を認めてくれる人がいれば、次の仕事に続けやすく辞めやすいかもしれません。
しかし、単に辞めたい、現状から脱出したいという場合は、その後、自分に何ができるのか、生活が維持できるのか、不安がたくさんになると思います。
独立&開業・フランチャイズ
会社を辞めるとなると、次の選択肢は転職か独立となるでしょう。
実力があれば、色々なところから声がかかるのでしょうが、一般のサラリーマンにとっては再就職はなかなか厳しく、年齢が35~40歳以上の再就職というはさらに厳しい状況におかれるのではないでしょうか。
そうなると独立・開業という考えに傾いてくる方が結構いるのではないかと思います。
独立の中には、コンビニや飲食店のフランチャイズ契約を結んで、ノウハウやシステム、ブランドを借りる形で商売を始める人がいます。
すでに成功したビジネスモデルで商売をするというのがフランチャイズです。
チェーン店の一角を担ったり、システムや商売を学んで独立して始めるケースなどがあります。代表的なものにはコンビニ、飲食、整体、美容、介護、趣味、塾などがあります。
自分でゼロから商売を始めるのは、正直、大変ですしリスクも高いです。退職金をつぎ込んで始めたものの、右も左も分からない内にお金が尽きてしまう人もいます。
フランチャイズ契約では、すでに成功しているビジネスに加盟するということで、将来設計が描きやすいかもしれません。
ただ、フランチャイズ契約といっても、自分のお店ではありますが、結局は、本部からの指示に従わなけれならず、休みは取れないし、多額の加盟店料やロイヤリティーを支払った上に、待遇は今までの雇われと大して変わらないという職種もありますので気をつけたいところでしょう。
ネットビジネスの儲け話に踊らされない
会社を辞めて独立して、簡単にネットビジネスで食べていけるでしょうか?
才能がある方もいますし、販売に携わっていたり、プログラミングやネット環境に慣れ親しんでいる人であれば可能性は高いと思います。しかし、今まで働いてきた環境が全く違うのであれば、そう簡単ではないと思います。
ネットショップを始めたい方とのやり取りは、ネットで何か買ったことがありますか?のページでも少しご案内していますのでご参照ください。
多くのケースでは、色々なホームページやショッピングサイトをまねようとしてみたものの、全然稼げないという状態に陥ってしまうのではないでしょうか。
ネットで検索をすると、「自分はネットで独立して優雅な生活を送っている」と謳う人たちのブログや情報サイトに行き着くことがあります。
自分は成功している的な人たちの多くは、自分の信者を増やしてサブスクで会費を取ったり、成功する方法やマニュアル的な情報を高額で売って儲けている人が少なくありません。
ネットで成功している、または過去に少し成功したかもしれませんが、今は情報弱者を取り囲んで、そこからお金を吸い上げている人達もいるようです。
こういった情報系に釣られてしまう人の中には、「爆発的にネットで稼げるマニュアル」など言葉巧みな高額の情報商材をいくつも買ってしまって、気分だけは盛り上がったものの、高い買い物をしただけで終わってしまうことがあります。
ネットの情報弱者として食い物にされないように、まず大切なことは、ネットビジネスについてしっかり学ぶことが大切ではないかと思います。
ネットショップを始める前にインターネットを学ぶのページでもお話していますが、ネットビジネスがどんなものなのか、自分でパソコンを扱って仕事ができるのか、自分を試してみる必要があると思います。
色々な通販サイトで注文してみたり、SNSやブログなどを読んでみて、まずはネットに親しんでみることをお勧めしたいです。
また、気軽にブログなどで商品を紹介できる楽天アフィリエイトを始めてみたり、個人で参加できるメルカリなどのフリマで不用品を売ってみてもいいでしょう。
これらは設備投資や仕入れがないので気軽に始められます。思ったほど稼げないかもしれませんが、他人の起業ストーリーや成功マニュアルを読むだけより、自分で試してみる方が理解度が深くなると思います。
会社を辞める前に資金を貯めておく
会社を辞めたら収入がなくなります。そして、独立してもすぐに収入が入ってくるとは限りません。
自営業の怖いところは、会社勤めのように毎月お給料がもらえるとは限らないことです。年金や健康保険の支払いも会社頼みとはいきません。
私はこつこつとホームページやブログなどを作っていますが、最近開設したホームページの初収入は80円でした。
会社を辞めてホームページを始めたのに、やっと稼げたと思ったら、その収入が80円ってどうですか?絶望するかもしれませんね。
自分では儲かると思っても、マーケットと自分の思惑が必ずしも一致するとは限らないのです。
ここから数ヶ月かけて改良していけば、毎月数万から数十万円以上の収入をもたらすサイトになる可能性があるのですが、その可能性を見極められなければ苦痛でしかありません。もちろん、そのサイトが成功するまで待てる資金的な余裕も必要です。
独立したら、会社のように毎月決まった収入はありません。働いた時間に応じて収入が得られるかといえば、必ずしもそうではありません。
宝くじのようにいきなり大金が手に入るようなことはまずありません。
すぐに稼げるとは限らないので、会社を辞める前に独立開業資金を貯めることが大切だと思います。
新しい世界のリサーチが大切
新しいことを始めるには勢いも必要だと思いますので、会社を辞めてやる!という勢いでがむしゃらに独立することを否定しません。
でも、どんな形で独立するとしても、市場調査と準備期間は必要だと思います。
大変なことがあるかもしれませんが、冷静さも大切です。
何年か社会人経験を積むと、ある程度のことは知っているという感覚になって、新しい分野へのリサーチを怠ってしまう人がいます。
リサーチを怠る=損失につながる可能性があります。儲かるだろうと思って、株に手を出したら逆に損失を抱えてしまったというのはよく聞く話ですね。
最近では、不動産投資としてアパートやマンションをローンを組んで購入したものの、資金回収がうまく行かなかったり、運営会社が倒産したりして、投資した個人が莫大な借金を抱えてしまったニュースもありました。
気持ちばかりが先走ってしまって、リスクをおざなりにしてしまうことがあると思います。こんなに稼げるという儲け話の多くは、その業界の一部の人が達成しているものであって、全体的に見ればそれほど稼げないという商売は多々あります。
特定の業界で自分はどの程度のレベルにあるのか、その業界についてどれほど知っているのか、自分に知識やスキルが本当にあるのか、資金的な余裕はあるのかなど、可能性ばかりではなくリスクもじっくり考えてみてください。
辞めるだけでもいいときがある
建前を言えば、単に辞めるのではなく、上で述べたように準備や計画があった方がいいと思います。しかし、体や心を病んでしまいそうな状況の中では、次のことを考えている余裕がないことがあるかもしれません。
命に関わってくることであれば、その環境から脱出することを優先に考えてください。心に大きな傷を負ってしまったり、精神的に病んでしまった後では、復帰にすごく時間がかかることがあります。
私の知人で、10年以上、職場復帰できない人がいます。普通の会社員だったのが、色々あって精神的に病んでしまった結果です。
外出することも少なくなり、親からお小遣いをもらいながら細々と暮らしています。本人はその状況がダメなことは当然分かっていますが、体が動かない、気持ちがついてこないそうです。
仕事がきつかったり、人手が足りないような職場では、簡単には辞めさせてくれないこともあるでしょう。会社の上司が怖かったりすれば、退職したいと言う勇気を持つだけでも大変です。そのようなときは、第三者の支援をお願いすることも検討してください。
次のことは辞めてから考えればいいというのは、適切なアドバイスではないかもしれません。
しかし、元気なら新しいことはどんどん始められると思います。心が疲弊してしまった後では、健康体であっても、思い通りに体が動かなくなり、新しい道へ進むことが難しくなるかもしれません。
会社や職場をどうしても辞めなければならない事情があるなら、早めの決断が必要かもしれません。それも次のステップに必要な準備の一つだと思います。
参考サイト:
★楽天市場:ネットショッピングの大手である楽天市場から、ネットショップ運営の資料が無料でもらえる。お店を始めるのであれば、成功ショップの奮闘記はモチベーションアップになる。
★BMフランチャイズ:100件以上のフランチャイズを比較できるサイト。業種、予算、地域などからフランチャイズを検索ができる。成功事例の多い定番的な業種をはじめ、新しいビジネスなど情報が豊富。無料で資料請求や説明会に申込みができる。
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