「BASE」では、必要事項を入力して、販売商品を登録するだけですぐにネットショップが作れる、とても簡単なシステムが特徴です。
初期費用がかからないので、気軽にネットショップが開店できるでしょう。無料プランを選べは、商品が売れるまで手数料はかかりません。
お店を出してみたいけど月々の固定費負担が心配、難しいシステムは使いこなせないと思っているなら、BASEは無料で始められますので、まずはここからスタートしてみてはいかがでしょうか。
簡単にネットショップが始められるはホント?
BASEでネットショプを始めるには、↓の画像にあるように「メルアド、パスワード、希望するショップアドレス(URL)」を入力して会員登録します。その後、商品を登録すれば、お店ができあがっていきます。
大手ショッピングモールであれば、代表者の個人情報をはじめ、営業年数、社員の人数、取扱商品、昨年の売上高など細かいことを色々記入しないといけないことがあります。売上の証明として、税務申告などの書類提出を求められるようなこともあります。
さらにそこから出店審査があり、クレジットカードやコンビニ決済の導入は、また別の申し込みと審査があるケースもあります。
それらと比べたら、BASEで簡単にネットショップが開業できるというのは嘘ではないといえるでしょう。
初期費用はかかりませんし、無料プラン(スタンダードプラン)を選べば、商品が売れるまで手数料もかかりません。
ネットショップの構築は、多くの提供会社が「簡単にできます」とは言っていますが、マニュアルを読むだけで諦めてしまう方も結構いると思います。
BASEに関しては、とても簡単に使えるようになっていると思います。パソコンが苦手だけどネットショップに参入したいと思っている際には、十分検討する価値のあるサービスだと思います。
BASEのシステムからでき上がってくるネットショップに関しては、バナーや商品写真のクオリティーにもよりますが、ネットで繁盛しているような見栄えが良く複雑な構造のネットショップがいきなり完成するというものではありません。
ちなみにネットで繁盛しているきれいなネットショップは、専門業者が作っていることが多く、費用は数万円~数十万円かかったりします。
でも、使いやすさを優先したいと思えば、あまり欲張らない方がいいのかもしれません。
扱う商品にもよりますが、シンプルに攻めるというのも一つの方法ですので、それはそれでいいのかと思います。
お店の看板となるバナーをココナラなどで発注して、自分のお店用に綺麗に仕上げてもらえば、それだけでも見た目が全然違ってきます。
BASEでは、システムが比較的わかりやすく構成されていて、無料のテンプレートからショップデザインを設定するだけなので、すごく簡単にお店ができ上がります。有料のテンプレートを選べば、更に素敵なショップに仕上がると思います。
お客さんによっては、昨今のネットショップの商品ページはごちゃごちゃしすぎて、欲しい商品だけ見たいのに、商品のバナー広告やオススメ商品の羅列ばかりで、うんざりしている方もいると思います。
特にスマホを使って注文するお客さんが増えている昨今は、パソコンに比べたら画面が小さいので、シンプルでも特に支障がない、シンプルな方がいいという方も多いと思います。
そう考えると、意外にBASEのようなシンプルさを気に入ってくれるお客さんも結構いるのかなと思います。
複雑で見栄えの良いホームページやネットショップを見ると羨ましく思ったりするかもしれませんが、それを裏方で運用していく手間を考えると躊躇してしまう一面もあります。
「ネットショップの世界に参加してみたい」というときに、シンプルなものから始めるというのは挫折しにくいですし、挑戦しやすいものではないでしょうか。
BASEの料金プランと手数料
BASEには、「スタンダードプラン」と「グロースプラン」という2つのプランがあります。簡単に言えば、無料プランと有料プランです。
[スタンダードプラン] ・月額:無料 ・決済手数料:3.6%+40円 (Amazon PayとPaypalのみ:4.6%+40円) ・サービス利用料:3% |
[グロースプラン]※旧料金 ・月額:5,980円(年払い:59,760円) ・決済手数料:2.9% (Amazon PayとPaypalのみ:3.9%) ・サービス利用料:0% |
[<新>グロースプラン]※2024年1月16日からの料金 ・月額:19,980円(年払い:198,960円) ・決済手数料:2.9% (Amazon PayとPaypalのみ:3.9%) ・サービス利用料:0% |
※決済手数料とはクレジットカードやコンビニ決済などにかかる手数料。 ※サービス利用料は商品が購入された際にかかる販売手数料。 ※フロースプランは年払いにすると月額払いより少し安くになります。 |
BASEは、無料プランと有料プランという、2つしかプランがないので非常にわかりやすいでしょう。
スタートアップでこれからネットショップを始めるのであれば、無料プラン(スタンダードプラン)からスタートしてみてはいかがでしょう。
有料プラン(グロースプラン)への移行は必要?
BASEは、無料プランと有料プランの2つがあるとお話しましたが、月の売上が17万円以上であれば、単純計算では有料プラン(グロースプラン)に切り替えたほうが手数料が安くなります。
※2023年1月からの新料金体制では、50~60万円以上からグロースプランへ切り替えた方が手数料が抑えられます。以下は、2023年12月までの料金体制においての解説になりますのでご留意ください。
グロースプランでは、サービス手数料3%が0になるのが大きいです。また、決済手数料が2.9%~というのは他社と比べても低いと思います。
スタンダードプランでは、売れるたびに約7%の手数料(決済手数料含む)がかかりますので、売上が増してくると負担が顕著になってくると思います。
目安として、毎月20万円の売上がコンスタントに達成できるお店であれば、グロースプランに切り替えた方が販売コストが下がるので検討したくなるでしょう。
無料プラン(スタンダードプラン)から始めて、グロースプラン移行で月額5980円のコストがかかるというのは、高いと感じることがあるかもしれません。
たとえば、カラーミーショップという老舗的なネットショップ運営システムの料金(レギュラープラン)を一例としてあげると、初期費用3000円、月額4980円、クレジットカード決済4%~、Amazon Pay月額2,200円 + 3.9%、販売手数料0%、というようになっています(2023年)。
このように他社と比べたとき、ここが安い高いという比較はありますが、BASEで売れるようになったのであれば、他社のシステムに切り替えるのはリスクがありますし、BASE内でグロースプランへの移行は販売コストを下げる必要な選択になるでしょう。
実店舗の運営が忙しかったり、別の仕事やお店があって、売上が上下する際には、スタンダードプランにしておいた方が気が楽というのはあると思います。
でも、勝負をかけて攻めるなら、グロースプラン一択というのもありでしょう。売上が大きくなれば、こういった月額固定費は大した額に感じなくなるので、それまでは少し辛抱かもしれません。
BASEの決済方法とお金の管理
BASEでは、クレジットカード決済・コンビニ決済・キャリア決済、銀行振込、あと払い(Pay ID)、Amazon Pay、Pay Palなど豊富な決済が備わっており、他社のように複雑な契約手続きがなく利用することができます。
他社では、ネットショップ運営システムと決済会社が別々になっていることがあり、お金の管理が面倒なことがあります。
BASEは、お金の流れ(入出金)はシステム内で一括管理できるので使い勝手がいいです。
売上金を自分の銀行口座に入金するには、BASEの管理画面で振込申請を行います。
振込手数料は、一律250円です。振込金額が2万円以下では、事務手数料500円がかかります。通常、振込まれるまでに10営業日かかります。
「定期振込 App」をインストールすれば、当月末までの売上金全額が、翌月25日に銀行口座に自動で振り込まれます。手数料は250円で、振込は2万円以上に限られます。
お急ぎ振込というオプションもあり、通常、振込申請から10営業日かかる入金が、最短で翌営業日には自分の銀行口座に振込んでくれます。
お急ぎ振込では、通常の手数料に加えて、振込申請金額の1.5%の手数料がかかりますが、円滑に売上金を回収したいお店にとっては嬉しいサービスでしょう。ただし、利用には審査があり、いつでも利用可能とは限りませんので気をつけて下さい。
売上金の振込申請には、売上確定から180日以内というリミットがありますので、忘れないようにしてください。
機能が詰まったBASEのシステム
BASEには、メールマガジン配信、クーポン発行、納品書ダウンロードなどの機能も備わっており、小規模のネットショップを運営するには特に困らないレベルであると思います。海外にも対応しており、英語化されたショップが表示することも可能です。
注文を受けた後の配送に関しては、「BASEかんたん発送アプリ」を使えば、注文画面からヤマト運輸の発送用のQRコードが発行できます。
スマホを持ってファミリマートやヤマト運輸支店に行って、QRコードを端末で読み込めば簡単に発送伝票を印刷できます。忙しくて外に行けないときは、ヤマト運輸に集荷依頼もできます。
一昔前、多くのお店では(私のお店も)、複写式の配達伝票を使っていて、専用のドットインパクトプリンターを用意する必要がありました。
また、各社専用の配達伝票をもらってこなければならず、営業所によっては配達伝票が十分になくて入手に苦労した記憶があります。今のように、スマホと荷物をお店に持っていくだけでいいというのは、どれほど便利になったかと思わずにいられません(笑)。
BASEが開業した時期から比べると、様々な機能が加わって便利になりました。BASEはアプリという形で機能を追加して使う形式を取っていますので、複雑にしたくなければそれらのアプリを追加しないという選択ができます。
最初から機能が詰まったシステムの場合は、どう使っていいか迷ってしまうことがあります。しかし、BASEは標準機能以外は自分で選択できるため、初心者から熟練ショップまで幅広い層に対応できるようになっているように感じます。
他社も追随するシンプルなネットショップ
BASEは、簡単にネットショップが運営できるシステムのパイオニアと呼べると思います。そして、今までにない簡単さが、多くの利用者を引きつけています。
2012年末に「4日で3000店記録、ネットショップ無料開設サービスBASEが好調」という記事が出て業界で注目されましたが、その後、リーリースからわずか2年で登録店舗数が10万店を突破しました。
無料で開業できるため、当初はお試しで出店した人が多かったと思いますが、2019年には80万店、2023年は200万店以上が出店していて、その人気と実用性は証明されていると思います。
BASEの勢いや人気の高さから、他社も無料プランやシンプルなシステムを提供し、BASEに追従するようなサービスを始めるところが増えてきました。
ネットショップ開業は敷居が高いと思っていた環境が、こういったサービスが増えることで参加ショップが増えていくことはすばらしいと思います。
まずは、BASEのようなシンプルで無料から利用できるシステムで運用してみて、こういったシステムだったらもっと売れるのにとか、こういったサービスが欲しいなどと思い始めたら、自分にあった有料サービスに移行してもいいかもしれません。
初めてネットショップを始めるには参入しやすいですし、地方のおじいちゃんやおばあちゃんが、こういった簡単なシステムを使って(多少若い方の力を借りたりして)、余りネットに出てこないマイナーな地方の名産や特産品をどんどん売ってくれたらすごく面白いと思います。
※料金体系やサービス内容は執筆時のものです。詳細や現状についてはBASEオフィシャルサイトにてご確認ください。