BASEで売上金の振込申請を忘れないようにしましょう

振込依頼 ショップ運営とお金の問題

2019年10月末、ネットショップ運営システムのBASEに関して、売上金に関わるトラブルが話題になっています。

BASEでは、各ショップの売上金は、ショップオーナーや出品者が自ら振込依頼をしなければならず、その期限も売上確定から180日以内という決まりがあります。

問題になっているのは、この売上金の振込依頼ができる期限(180日)が過ぎてしまうと、せっかく自分で売って得た売上金が失効して没収されてしまうことです。

14万円の売上金が失効してしまったというつぶやきもあり、それはひどいという声が上がっています。このツイートがニュースサイトで取り上げられて大きな話題になったようです。

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14万円でも容赦なく没収の現実

売上金14万円も無くしてしまったら、本当にショックでしょう。でも、この現実を伝えてくれたツイートによって、BASEでのお金の管理に警鐘を鳴らしてくれたことに感謝したいです。

BASEから撤退します。 振り込み申請をしないと売上金が入らないシステムなんですが、その申請の期限を過ぎてしまったため、売上金140000円を没収されてしまいました。 全額でなくても返還してもらえないか交渉しましたがダメだそうです。
— 椅子 (@kuruminoisu) 2019年10月29日 ~Twitterからの抜粋~

BASEではプレスリリースを出して、売上金失効の問題解決に向けて検討していることを伝えていました。以下、抜粋して記載します。

この度は、ショップオーナー様の売上金の取り扱いにつきまして、当社の説明が不十分なためにご不安とご心配をおかけしてしまい、誠に申し訳ございません。

(中略)

当社は、出資法上、ショップオーナー様の売上金を長期間お預かりすることができないため、売上金の失効期限を設けております。この対応は、事業の適法性を確保し、全てのショップオーナー様に安心・安全な環境でネットショップを運営していただくために必要であると考えております。

(中略)

当社といたしましては、売上金が失効する前に、ショップオーナー様に振込申請を行っていただくため、事前にショップ管理ページでのお知らせ及び登録メールアドレス宛に複数回のご案内をさせていただいております。

しかしながら、売上金の失効が発生している状況は本意ではないため、この状況の改善に向けて継続して検討を進めていく所存でございます。

(BASEプレスルームより抜粋:https://binc.jp/press-room/news/notice/news_20191030)

 

BASEでは売上金を自分で出金手続きする

BASEでは、売上金を自分で振込(出金)依頼をすることで、自分の銀行口座に振込んでもらうシステムになっています。

継続して販売していれば、売上金は、今日は1000円、次の日に3000円、次の週には5000円というように貯まっていきます。それをまとめて振込依頼することができます。

他社のネットショップ運営システムでは、毎月決まった日に自動で振込まれることが多いので、自分で申請しなければならないことに戸惑うかもしれません。

一例として、他社では今月の売上(カード決済分)は月末締めで、翌々月の20日に自動で振込まれるといったシステムがあります。

売上金の振込が遅い決済システムでは、クリスマスシーズンにすごく売れて12月の売上が1年で最高額を出した!なんて喜んでいても、2月まで振込みされないことがあります。

その点、BASEでは確定した売上金はすぐに出金依頼ができるので便利です(依頼をしてから自分の銀行口座に振込まれるのは10営業日後になります)。

一応、BASEでは自動振込のオプションがありますが、月額980円がかかります。また、締め日時点で売上金が2万円未満の場合は自動で振込まれません。

売上金の振込依頼にかかる手数料が高い?

BASEでは、売上金を自分の銀行口座に振込んでもらう際に、下記のような手数料がかかります。

・振込手数料:一律250円

・事務手数料:2万円未満の場合:500円
       2万円以上の場合:0円

2万円以下の売上金を振込んで欲しいと思ったら、750円もかかってしまいます。

売上が数千円であれば、この手数料は高く感じてしまうでしょうし、もう少し貯まるまで(売上金が増えるまで)待とうかなという方もいると思います。そうこうしている内に、売上金の失効になってしまうこともあるでしょう。

売上金が失効してしまうのが180日後なので、それまでに2万円以上売上げれば、振込手数料250円のみで売上金を振込んでもらうことができます。

ネットショップとして運営しているのであれば、180日とは言わず、1週間~1ヶ月以内に2万円の売上はクリアしたいところではないかと思います。

しかし、個人や新規のショップオーナーさんが出品していることもあり、事務手数料が無料になるハードルを下げて、3000~5000円以上の振込から手数料0円というように、個人や初心者ショップさんにもやさしい料金設定にして欲しいと思ったりもします。

さらに言えば、振込手数料は一律250円ですが、振込先がBASEの取引銀行の口座であればもっと安くすることが可能だと思います。ゆうちょ銀行やPayPay銀行を使うことで、同じ銀行の口座への振込手数料が100円以下の会社もあります。

大手ショッピングモールや他社のネットショップ決済システムと比べたら、月額固定費はかかりませんので特別高い手数料というわけではありませんが、もっと出金しやすい環境を作ってくれれば、売上金の失効で損したと言ってBASEを離れてしまう人が減るかもしれません。

売上金が失効する期限は180日後

各ショップの売上金は、BASEで保留できる期限が180日と決まっています。それ以降は、売上金は没収されてしまいます。

没収されたお金がどこにいくのか?と疑問に思ったりしますが、どこかに寄付しているといった話は出ていませんので、普通は会社の収入になるのでしょう。

振込依頼をいつするのかというのは、自分で選ぶことができる自由度がありますが、この期限は忘れないようにしたいです。

この期限は売上ごとに設定されており、いきなりすべての売上金がゼロになるわけではありません。

BASEからの送られてくるメールを読んでいれば、一つ一つの売上に関して、失効期限が迫っていることを知ることができます。また、BASEの管理画面にログインすれば、最初の画面でお知らせが出ていると思います。

以前は、売上金の失効は180日より長かったような記憶があるのですが、規約が度々変わっており利用者がそれについていくのは大変です。

それでも、分かりやすい利用案内やQ&Aもホームページに掲載されていますので、定期的に読んで確認しておきたいところです。

売上金とお金の管理をしっかりしましょう

ネットショップとして、商売で販売をしているなら売上金の失効はまずありえないと思います。お金の管理ができないということは、ビジネスとしてなかなか成功しないかもしれません。

お金の管理をしっかりしていないということは、税務関連も怪しいのではないでしょうか。もし、副業で20万円以上の所得(収入から経費を引いた合計)があるときは、確定申告の必要があります。

確定申告をしていない状態で、SNSでいくら儲けた/損したと告白するようなことを言っていると、そのうち税務署から連絡がくるかもしれません。

BASEは個人でも気軽に出品できますので、1~2回売っただけで、あとは忘れていたということになれば、売上金の失効は仕方ないかなもしれません。

旦那さんに内緒でヘソクリをしていて、こっそり貯めておくにはこういったネット販売サイトは便利という考えもあるそうです。でも、お金を隠したことを忘れている内に無くなってしまっては意味ないですね。

前出の通り、2万円以下では手数料が割高なので出金をためらってしまうかもしれません。でも、売上金を没収されるくらいなら手数料を払って、売上金の一部でも振込んでもらっていた方が、結果を残せた証になってネット販売継続の力になるかもしれません。

いずれにしても、BASEからは何度もメール連絡がきますので、それを見落として売上金が失効してしまうというのは、厳しいようですが、自己責任の部分も大きいでしょう。

BASEの株上場が問題解決の後押しになる?

BASEは、2019年10月25日に東京証券取引所マザーズへの上場したばかりで、このニュースが10月29日にネットで出回って、慌てて火消し追われたような印象がありました。

BASEは10月25日に株式上場をして、株価は1200円辺りからスタートしましたが一時1400円に迫る勢いでした。

ある投資系サイトでは、初値予想で1600円を超えてくるような情報もありましたから、これからどんどん上げてくるような気配もあったようです。

成長戦略の中でまだ赤字体質なところもあって、上昇気流に乗るかと思いきや現時点ではそうはいかなかったようです(もちろん、今後の株価は伸びる可能性もあります)。

今回の売上金問題が原因なのか分かりませんが、10月29日には株価がぐっと下がって1200円を切ってきました。

そこで、10月30日のプレスリリースになります。

タイミング的に、利用者のことを考えてと言うより、株価を気にしているのかなと思ってしまいました。

上場すれば株主や投資家がいて、会社の不安要素は解決しなければなりませんから、早急に対処されてくるのではないかと期待したいです。

以前からくすぶっていた売上金の失効問題ですが、必ずしもBASEに非があるとは言えないため、根本的な解決策は余り示されてこなかったと思います。株式上場が影響しているか否かは分かりませんが、このタイミングで良い方向にいけばいいなと思います。

BASEはまだ大きくなる?

BASEはいわゆるベンチャー企業で、無料でネットショップが開けるといったように誰でも出店できるので、大したことはないと思っている人がいるかも知れません。しかし、2019年現在、80万店以上が出店しており(休眠ショップも多いと思われますが)、売上高はどんどん大きくなってきています。

小さいネットショップや個人が、数百円~数千円の商品をちまちま売っている印象を持っている方もいますが、10億円単位の資金調達を次々に行って成長している企業で、従業員は100名を超えますし、平均年収は600万円を越えるそうです(2018年時)。ちなみに、2018年のBASEの売上高は20億円くらいでした。

近年はBASEに引っ越してくるネットショップも増えているようですし、地方の銀行と提携して、まだネットに参入していないようなお店や企業にも出店攻勢をかけています。BASEの売上は、まだまだ伸びていくのではないでしょうか。

少額でも売上金が失効になるのは悔しい

BASEは今回の問題を受けて、売上金が失効する前に自動で振込む制度を導入することを検討しているそうです。

自動で振込むには利用者の銀行口座情報が必要です。売上金の振込依頼をしない/忘れている人たちが結構いる中で、銀行口座をまず登録してもらわなければいけないというのは大変な作業だと思います。

銀行口座を登録したら○○がもらえる!といったキャンペーンでもやらなければ、利用者の多くはなかなか動いてくれないのではないでしょうか。

少額出金では手数料が無駄になるので、ポイントサイトのようにアマゾンのギフトカード(500円~)が購入できるとか、BASEアプリ内で使えるギフトカードが買えるような制度もあれば便利かもしれません。

売上ごとにサービス利用料3%が徴収されるようになったこともあり、BASEの収益も上がっているのですから、前出でも述べましたがもう少し振込に関する手数料を下げるなど、個人や初心者ショップさんでも出金しやすいシステムにしてもらえれば、売上金の失効も減るのではないかとも思います。

せっかく売上げた代金ですから、金額が少なくても自分のお財布に入れたいものだと思います。期限で失効して、没収されるなんて悲しすぎます。

BASEでよい対策が取られることを期待すると同時に、利用者としても売上金の管理はしっかり行っていきたいものだと思います。

追加更新(2021年9月21日)

2019年10月末に発覚した売上金に関わるトラブルから約2年、2021年9月にBASEは独自のバーチャルクレジットカード(インターネット専用)「 BASE CARD」を発行すると発表しました。これによってBASEの売上金をクレジットカードの支払いに使うことができます。銀行残高の範囲で使えるデビットカードのような仕組みでしょう。クレジットカード(BASE CARD)の利用では振込申請の必要がなく、売上が確定した後すぐにその売上金が使えます。また、振込手数料はかからないため、BASEの売上金が使いやすくなるかもしれません。2022年にはリアルカードも登場するようです。

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