お店の名前と看板になるドメインを登録しよう
ネットショップを始めようと思ったら、まずはお店の名前を何にしよう?といった楽しい作業が始まります。
ネットでお店や商売をしようと思ったら、まずは、ドメインを登録しましょう。
ドメインは、お店の看板、通称、ブランド名にもなります。じっくり考えてお客さんに覚えてもらいやすい&コンセプトがわかりやすいドメインを取得することをおすすめします。
自分のお店をブランド化しよう
有名な会社がどんなドメインを使っているか、ドメインの簡単なご紹介をしたいと思います。ご自身で登録する際の参考にしてください。
★co.jp
日本の法人は、co.jpというドメインをよく使っています。これは法人でないと取得できないアドレスなので、それだけで高い信頼を得ることができるといわれています。ホームページを見るお客さんがそこまで気にしているかは別ですが、広告や名刺などに記載する際には、ちゃんとした法人ですというアピールができるでしょう。
Yahoo!JAPAN→yahoo.co.jp
マクドナルド→mcdonalds.co.jp
アマゾン(日本)→amazon.co.jp
★.com
.comは1985年にドメインサービスが開始されて最初に設定されたドメインの一つで、現在、最も利用数が多いドメインです。コマーシャル(commercial)を省略したもので、商用のドメインとして元々は認知されていましたが、現在では商用でなくても取得できます。
認知度が高いこと、そして、分かり安ことから、多くのネットショップは.comを使っていると思います。.comは「ドットコム」と読みますが、一昔前はこれをお店が「どっと混む」と掛けていました(笑)。
下記の例を見ていただくと分かるように、とても分かりやすく、お客さんがお店の名前さえ覚えていてくれれば、~.comと検索でタイプするだけでお店のホームページにたどり着ける利点があります。
アマゾン(アメリカ)→amazon.com
GooNet(中古車検索)→goo-net.com
DMM.com(DVDレンタル大手)→dmm.com
★.net
.netは.comと同様、ドメインサービスが始まった当初から使われているものです。ネットワーク(network)の略で設定されていたので、インターネット関連にポピューラーでしたが、今は.comが取れないときに代用されることがあります。
.netは日本ではそれほど認知度が高くないと思います。せっかくお店の名前を覚えてもらっても、ちょっとした勘違いで.comの方へお客さんが行ってしまう可能性があります。
実店舗がある場合、本店紹介は.comを使って、ネットショップや情報系サイトは.netにするといった方法もあります。
ABC Mart(靴販売大手)→abc-mart.net
じゃらん(旅行予約サイト)→jalan.net
無印良品(大手小売業者)→muji.net
★.jp
.jpは日本特有のドメインで、取得できるのは日本国内に住所をもつ個人や団体に限られます。.comと同様覚えやすいので、ネットショップの利用も多いです。短い漢字やひらがなを使ったドメイン設定も出来ます。
トヨタ自動車→toyota.jp
Hulu(映画・ドラマ配信大手)→hulu.jp
日本文化センター(テレビ通販)→0120-00-2222.jp
ドメイン+ネットショップで認知度アップを狙う
ドメインは、ネットショップのアドレスとして使用できます。一例として、ネットショップの運営システム「BASE」で、新規ドメインを使うケースをご案内します。
BASEでは無料でネットショップが開設できて、その際に「○○.thebase.in」といったショップアドレスがもらえます。
○○.thebase.inの○○部分の文字は自分で選べますが、ちょっと分かり難いですし、アピール度が低いでしょう。知人に急に聞かれたら、ショップオーナー自身が思い出せないようなアドレスかもしれません。
そこで、BASEで提供されるアドレスではなく、○○.comや○○.jpといった独自のドメインに切り替えることが可能です。詳しくは、BASEで新規ドメインが使えるようになりましたのページをご参照ください。
ドメインの利用は、大手のカラーミーショップやメイクショップなどでも利用ができます。
また、ドメインの中には、覚えやすいもの、短い文字でサービスや商品が分かるといったものなどが好まれる傾向があります。特に覚えやすく希少価値のあるものは、プレミアムドメインとして売買されています。
お店独自のメールアドレスを使う&フリーメールアドレスは使わない
ドメインを取得すれば、お店独自のメールアドレスが使用できるようになります。例えば、mail@○○.comといったシンプルなメルアドが使えます(○○の部分は自分のお店名など)。
趣味から脱してネットショップを本格的に運営しようとするなら、無料で使えるフリーメールアドレスは余りおすすめしません。
フリーメールアドレスは、迷惑メールや詐欺ショップなどでも使われているので、それだけでお客さんの信用を落とす可能性があります。お客さんによっては、迷惑メールが頻繁に送信されるフリーメールアドレス自体をブロックしている方もいます。
ドメインを取得すれば、メールアドレスもそのドメインに付随したものが使えるようになります。
ドメインはそれだけではただのお飾りなので、ネットショップ運営サービスやレンタルサーバーと一緒に使います。
ネットショップ運営システムで独自ドメインのメールが使えなかったり、レンタルサーバーは月々の負担があると思うときには、ムームードメイン(ドメインを管理するサービス)のオプションでムームーメールを使う方法があります。
ムームーメールは1ヶ月あたり50円(年払い600円-税別)で、容量は30GB&メールアドレス数が無制限で使用できます。メールはWEBメールなので、スマートフォンやPCなどでどこでも見ることが出来ます。
ドメインの活用と注意事項
ドメインは様々なものがあります。たとえば、.tv / .mobi / .me / .bz / .shopといった商売と組み合わせやすいものがあります。
.tvは放送関連、.mobiはモバイル関連、.meは個人事務所や自己紹介系、.bizはビジネスやオフィス系といったような感じです。
一時、.shopをネットショップで利用させようとする大きなプロモーションの動きがありましたが、その時々のトレンドでドメインを流行らせようという売り手側の思惑もあります。ただ、一部のドメインは年ごとの更新料が他のドメインに比べて数倍高いので、飛びついた人は翌年以降から微妙な気分になっているかもしれません。
ネットショップとは余り関係ありませんが、.ac.jpは大学や学校法人など、.or.jpは社団法人や財団法人などというように登記された組織しか使えないドメインがあります。こういったものは、個人サイトと差別化して使用が可能です。
基本的に、ドメインは○○.comや○○.jpといったメジャーなものから選ぶことをお勧めします。マイナーなドメインは、規制が急に変わったり、料金が変わったりして使い難い点がゼロではありませんので、過去に不具合がなかったを調べてから利用した方が良いと思います。
以前、ネットショップが簡単に開設できるBASE(thebase.in)で、出店ショップのサイトにアクセスができなくなる障害が発生しました。これは、.in(インドのドメイン)を使っていたことに起因することでした。そのトラブルで、BASEにアクセスできない状態になり、たくさんのショップさんがパニックになったようです。
また、ブランド名や有名な商品名をドメインで使ってしまうと、勝手にブランドや商品名などを使っているということで、ドメインの利用を控えるように要請されたり、商品の販売や広告活動を制限されてしまうことがあります。せっかくネットショップとして成功し始めたのに、お店の名称ともいえるドメインを変えなければならないのは厳しいので気をつけてください。
ワクワクしながらドメインを選ぼう
ドメインについて簡単にご紹介しましたが、お店の名前&ドメインを取得するだけでもワクワクしませんか?
アイディア次第で可能性が広がりますし、ドメインを持つことで一つのビジネスを作り上げていくステップを踏み出したような気持ちになってくるものです。
組織が大きくなった際には、同じ名前で.com/.jp./co.jpなどでドメインを取得してビジネスの幅を広げていく会社が多いです。そこまで自分のビジネスを発展させることが出来たらもっと楽しいでしょう。
ドメインが取得できるおすすめの会社
★ドメインの管理会社は、レンタルサーバーも運営していることが多く、セットで考えた方が運用が楽になると思います。
※各社の料金やサービス内容は執筆時のものです。名称、スペック、料金等は変更される場合がありますので、各サイトで最終確認をお願い致します。