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経費の問題:ある都知事を恥と思えますか?

領収書 ショップ運営とお金の問題

2016年5月、舛添要一東京都知事は政治資金をめぐる私的流用疑惑で責められていましたが、これを批判できない自営業者や会社オーナーがたくさんいるのではないでしょうか。

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舛添都知事は、家族で利用したと思われる高額なホテル代金や飲食代などを経費として計上していながら、それが政治活動に関わっていたので問題ないといった弁明を繰り返していました。

自営業者や中小企業のオーナーの中には、舛添都知事と同様に、私的なものでも経費として計上していることがあると思います。

会計処理をごまかしているといっても自分で稼いだお金の範囲なので、税金といった他人のお金を使って優雅な生活をしているのとは大きく異なります。

しかし、家族旅行をはじめ子供の洋服にいたるまで、家族の出費を会社の経費として上げることは問題があります。

 

家族旅行のホテル代やお友達と行ったランチの飲食代を経費として上げている自営業者は結構いると思います。

私の周りでも、家族や知人と食事に行くたびに領収書をもらっている人がいます。法人といっても個人経営で、「これは接待費」と自分で言えばそれで通ってしまうので、仕事とは全く関連していない食事に行っても領収書を会社名で出してもらっています。

ある知人は古いタイプの税理士に会計処理を依頼していて、「もらえる領収書はなんでもいいから貰っておいてください」と言われているらしいのですが、ちょっとやり過ぎと思うことがあります。

 

ホームセンターなどの買い物でも、明らかに個人使用と思われるものに対して、「領収書お願いします」と言って、領収書をもらっている奥様方が結構います。

レジから打ち出されるレシートには、商品名、金額、個数など内容が細かくプリントされています。これでは何を買ったのか一目瞭然で不正がすぐに分かってしまいます。

ところが、領収書になると細かな品名が記載されず、金額とお品代など簡単な記載になることが多いです。

わざわざ領収書を切ってもらうのは、領収書には細かな品名が記載されないので、ごまかしがきくと思っているからでしょう。

飲食店の領収書でも、お食事代といった程度しか書かれていないので、何を注文したのか分かりません。食事内容が分からないと人数や目的まで判断するのは難しいです。よって、家族で楽しい食事をしても会社の経費にしてしまう人がいるのでしょう。

お店側では、レシートを領収書番号にひも付けて控えておくので、後から調べようと思えば何を買ったのか簡単に調べられます。

でも、よほどのことがない限りそこまで細かく調べられないので、領収書があれば経費として計上してOKと思っている人は多いでしょう。

 

もっと大きな買い物でも、会社のお金で支払うことができます。

周りの自営業者や会社オーナーが、高級車を乗っているということはありませんか。

儲かっているので買えるということもありますが、仕事で使うということであれば、車も会社のお金で買うことができます。

たとえば、週5日は営業車として使っているので(あくまでも自己申告)、車代や維持にかかる7割程度の費用は会社負担にするといったことが可能です。ガソリン代やメンテナンスなども経費で処理できます。

しかし、仕事に見合わない高価な車を頻繁に買っていたり、高級車を何台も所有するといった極端なことをやっていては税務署に目をつけられるかもしれません。そのときは、舛添都知事を見習って弁明してください^^;

 

「自営業はいいよ、家で買うものは大概は経費扱いにできるから」なんて豪語している人たちもいます。これを政治の世界でやってしまったのが、舛添都知事かもしれません。

都知事のように人の金(税金等)を使って優雅な生活をしようとしているのとは違いますが、自分で稼いだお金とはいえ正確な申告と納税は義務です。

節税は必要ですが、節度が大切でしょう。領収書さえあれば何でもOKというわけではありませんので気をつけたいところです。

 

確定申告や日々の会計処理が大変と思ったら、ネットショップ運営のための青色申告と確定申告のページをご参照ください。

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