西濃運輸に関する荷物紛失の残念なニュースがありました。
岡山市の会社が身分証作成を委託されて、その身分証を作るための確認書類(名前や住所、顔写真を含む)を富山県の高校に送る過程で、西濃運輸が紛失してしまったようです。
富山県教育委員会は29日、県立八尾高の生徒160人分の個人情報が書かれた書類を運送業者(西濃運輸)が紛失したと発表した。 ~中略~ 同社は紛失した可能性があることに気付きながら、問い合わせを受けるまで八尾高などに連絡しなかった。(2015.5.29 産経新聞より一部抜粋)
流通のことをある程度知っていれば、大切な書類等を西濃運輸に預けることがそもそも間違っていると思うのですが、送料が安いといった理由で選んだのであれば、逆に高くついてしまった事案でしょう。
紛失したことも問題ですが、西濃運輸がそれを知りながら、お問合せがあるまで学校側に伝えていなかったことも大きな問題です。
12日に発送して20日になっても荷物が届かなかったそうですから、社内で探していたとはいえ、何日もこの状態を放置していたといわれても仕方ないでしょう。
教育委員会が「西濃運輸が紛失した」と名指しで発表したことには、単に事実を述べるだけでなく、憤りもあったのではないでしょうか。
西濃運輸の利用でよく聞くトラブルでは、翌日配達が当たり前になったこのご時勢に、1週間後に平然と届けてしまうといったケースがあることです。お客さんとしては、怒りを越して呆れてしまう状態だと思います。
配達の遅れはお客さんが不在だったというわけではなく、前出のように荷物を紛失してしまい探していたとか、流通がパンク状態で配達が間に合わないといったことが結構あるようです。
大きな荷物が専門の路線トラックが本職なので、小さい荷物を各家庭に配達するには向いていないというか、サービスが全然追いついていないのかもしれません。
西濃運輸はネットショップで一部利用されるようになってきましたが、今のところ、お客さんの反応は余りよくないと思います。
西濃運輸をメインで使っているネットショップオーナーさんは、この事実をどれほど把握されているのか疑問に思うことがあります。
「うちにくるドライバーさんは丁寧だよ」というショップオーナーさんもいるかもしれませんが、それはあなたがお金を払っているからだけかもしれません。
つまりは、お金を払ってくれるお店にはいい顔をしますが、その後は雑というケースも多いのではないでしょうか。一昔前の佐川急便は、この傾向が強かったです。
西濃運輸はネット通販で使えるのか?のページでは、家具など大きな荷物を除いて、西濃運輸は使い難いことを書きました。
送料が安いから西濃運輸を選んだのに、お客さんは西濃運輸が配達をするならお店自体を利用しないと思っている方も多いです。
これでは、西濃運輸を選んでも、逆効果になってしまうかもしれません。
どの配送会社を使うのかは、お店側の都合だけではなく、お客さんの好みや評判も考慮に入れておかないと、せっかく他の部分で努力しても足元をすくわれるような事態になることがあると思います。