ギフト発送は無理してまで対応しない

贈り物ネットショップ運営の基礎

ギフト発送は、注文主さんと受取人さんの二人が関わってくるため、手配が少し複雑になりがちで、気持ちが焦ってしまうことがあります。

ネットショップを始めたばかりの時は、無理をしない範囲で引き受けてはいかがでしょう。

ネットショッピングをしたことがある方であれば、注文の際、注文主さんと受取人さん(お届け先)の住所をそれぞれ記入する形式はよくご存知だと思います。

この「お届け先」というのが、ショップにとっては曲者で、ストレスやトラブルの原因となることがあります。

 

届け先を注文主さんとは違うところにするだけ・・・一見簡単そうに思えるかもしれませんが、小さなショップでこれをやろうとすると結構な負担になることがあります。

いつもは注文主=受取人という形で注文を受けているので、システム的に整っていないと届け先が異なるのに、注文主さん宛に発送してしまうことがあります。

また、受取人さんにはギフトとして届けるので、納品書等に金額が記載されていてはまずいです。

いつもとは違う発送先、そして、納品書も違うものを用意しなければなりません。もちろん、丁寧なギフトラッピングと梱包も必要です。

 

友人が楽天市場で注文して、ギフトで送ってくれることがありますが、ギフト扱いなのに平気で金額入りの納品書を入れてくるお店があって閉口してしまうことがあります。

贈ってくれた方には言いにくいのでそのままにしていますが、お客さんに恥をかかせてしまっていますし、自分ではこの店には注文しないと思います。

お店に「ギフトなのに金額の入った納品書を入れてくるのは問題なのでは?」と聞いたことがありますが、「うちではギフト発送はしていないので通常通りの発送をして、お客さん(注文主さん)もそれを了承していると思っていた」と言われたことがあります。

プレゼント包装は可能だったので、ギフト発送をやっていないというのは分かりにくいお店でした。

お店側の気持ちもわかるのですが、一般のお店はギフト発送をしているので、そのお店でやっていないのであればホームページで分かりやすく告知する必要があったでしょう。

また、注文主さんと届け先が明らかに異なるときは、注文主さんにギフト発送はできないことを一度確認しておいた方が丁寧だと思います。

 

ギフト発送では、受取られた方が困らないように、商品の説明案内やお問合せ先を明記した用紙などの同封も必要なことがあります。

メールで連絡ができる方ばかりとは限りませんので、電話での応対準備もしておかなければなりません。

珍しい商品の時には、どう使うのか、どう調理するのか?と聞かれたり、商品によっては色やサイズの変更は可能か?といった受取人さんからのお問合せが増えて、小さなネットショップには時間に追われて苦慮するかもしれません。

そして、こういった負担が徐々にミスに繋がっていく可能性があります。

 

知り合いのショップで、忙しい最中、通常の注文と一緒にギフト発送の注文処理をしたところ、ギフト発送分に誤って請求書を同封してしまったことがありました。

受取ったお客さんは、詐欺かと思って驚いたそうです。ギフトで受取られた方はもちろん、注文主さんにも迷惑をかけてしまいました。

常にギフト発送を受けているショップでは慣れていますし、システム的にこういった形式の注文を受ける運営方法が整います。

しかし、開店当初や時々しかギフト注文は受けないお店にとっては、負担がとても大きいことがあります。

 

お店の運営に負担になる側面ばかりではなく、その他にも様々な問題が生じることがあります。その中には、「詐欺」もあります。

他人に成りすまして注文をしておいて、お届け先は詐欺集団の隠れ家・・・なんてことは今では珍しくありません。

クレジットカードや後払いでは、詐欺の被害はお店の負担になりますので、よく考えて注文を受けなければなりません(前払いであれば問題は少ないですが)。

特に換金性の高いものを扱われているお店では、注文主と発送先が異なる場合は用心が必要なご時世です。

 

注文を受けたものの、宛先不明・長期不在・受取拒否というようにお届けできないことも珍しくありません。

注文主さんが相手先のことをよくご承知であればよいですが、年に一回贈り物を送る程度ですと、引っ越していた、長期不在だった、といったこともありえます。また、個人的ないきさつから、特定の相手からの贈り物は受取拒否にしている方もいます。

発送不可でもお客さんに送料を負担してもらうことを予めご了承いただいていればいいですが、そうでない場合は、送料や手数料の回収、返品の手続きが意外に面倒になります。

送り届けられないのは店側の責任だと言って、お客さんが送料を負担してくれず揉めることもあります。

食品などを販売されるお店では、お歳暮やお中元商戦は外せないものですが、それ以外のお店では、発送に慣れない内は思い切って第三者への発送(ギフト発送)をお断りすることを考えてもいいかもしれません。

 

何でもお客さんの要望を聞いて注文を受けようとする心意気は大切ですが、無理なところは諦めた方が得策なことがあります。

お店の収益にとってそれほど大きくない部分であれば、仕事になれる、または、システムが整うまでは無理をしない範囲で発送してはいかがでしょうか。

自分のキャパシティを超えた120%の対応で日々仕事をして、時々大きなミスをしてしまう人がいる一方、80%程度の力でミス無く安定して仕事をする人がいます。

どちらも良し悪しはありますので選択は自由ですが、ストレスを少なく仕事できるのは後者の方かと思います。

ミスをしてお客さんに迷惑をかけるリスクを負うより、まずは確実に運営して行くことが大切なこともあるかと思います。

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